410.イタロの特訓
サリルハムの家に帰ってきた。
ハリド元首から畑を広げるために土地を追加で購入しておいた。
「よし。やるか」
俺はすぐに『秘密基地』を使う。
バッフン!
バッフン!
困ったことに、芝にした箇所は砂の畑に戻らないことが判明した。
城壁や柵は平気そうだが、芝や土の畑は戻らない。
砂漠はしっかりキープしつつ『秘密基地』を使っていく。
バッフン!
バッフン!
壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁 N
壁砂砂砂砂▢家家家▢砂砂砂砂壁 M
壁砂砂砂砂▢庭庭庭▢砂砂砂砂壁 L
壁砂砂砂砂▢庭庭庭▢砂砂砂砂壁 K
壁砂砂砂砂▢▢▢▢▢砂砂砂砂壁 J
壁畑畑畑畑▢従従従▢畑畑畑畑壁 I
壁畑畑畑畑▢従従従▢畑畑畑畑壁 H
壁畑畑畑畑▢管管管▢畑畑畑畑壁 G
壁畑畑畑畑▢▢▢▢▢畑畑畑畑壁 F
壁畑畑畑畑畑畑▢畑畑畑畑畑畑壁 E
壁畑畑畑畑畑畑▢畑畑畑畑畑畑壁 D
壁畑畑畑畑畑畑▢畑畑畑畑畑畑壁 C
壁畑畑畑畑畑畑▢畑畑畑畑畑畑壁 B
壁壁壁壁壁壁壁門壁壁壁壁壁壁壁 A
765432101234567
- +
無事に砂漠農業の拠点が完成した。
イタロを見ると、放心状態になっている。
小規模の『秘密基地』は見せてたから大丈夫だと思っていたが、理解するまでに時間が掛かっているみたいだ。
デスヘルよりも広く作った。
マルティル家へ納品する作物は多い方がいい。
最終的に村人もこの地で生活する流れが出来ればいいのだが、そこはイタロやイサ達の交流次第だ。
「イタロ!!イーターロ!!」
「え?あ!ごめん」
「中を案内するから」
「う、うん」
イタロはきょろきょろしていた。
俺はイタロとイサ達を連れて中を入る。
「ここの管理棟がイタロの家兼みんなの仕事場」
「大きいね」
「まあ仕事場も兼ねてるからね」
「なるほど」
「そしてこの建物の裏が従業員の家。一軒家と集合住宅がある」
「多くない?」
「村人を将来的に雇えたらいいなと思ってるからね」
「そっか」
イタロは納得したようなしてないような反応だ。
まだ理解が追い付いていないのだろう。
「イサ達は1軒家ね。イタロがいない間、ここの責任者だから」
「え!いいんですか?」
「うん。まあ昇進みたいなものだし。父さんが管理する農業部門のイタロが管理するサリルハムの副代表がイサで、残りの3人は幹部みたいな感じかな?」
「「「「あ、ありがとうございます」」」」
イサ達は深々と頭を下げた。
「道を挟んだその奥が俺の家。まあ住むつもりはないけど、イタロ達も頻繁に使うと思うか案内するよ」
「ん?ライルの家を使うの?」
「説明するから、焦んないで」
俺達は家の中に入る。
『秘密の通路』で再びヤルクに繋ぐ。
「じゃあイサ達は自分の荷物を運んできていいよ。ゴーレ、家具とか諸々集めてきて」
「承知しました」
「「「「わかりました」」」」
ゴーレとイサ達は慣れたように『秘密の通路』を使った。
「ん?そこにも部屋が?」
「行けばわかるよ」
俺はイタロを連れて『秘密の通路』を使った。
『秘密の通路』はまだヤルクの工場エリアにしか繋いでいない。
「ここは何の部屋?」
「信じられないかもしれないけど、俺達はワイアット王国のヤルクにいるんだ」
「え?」
イタロの困惑した表情になった。
「自分が作った家同士を繋げれるんだ」
「え?ということは王都にもそれで?」
「うん。学園に通いながら何度も行き来してた」
「え!!」
イタロはまだ混乱している。
「とりあえず案内するよ」
「う、うん」
俺達は外に出る。
「ここが俺達の出身地のヤルク」
「ここが」
まだ理解が追い付いていなそうだ。
「ライル商会にイタロが入るって言うから連れてきた。これがあればサオラルでうちの商品を売ることもできそうでしょ」
「そ、そうだね。何日もかけて商品を運ばないでいいから…。これはすごい」
少しずつ理解してきたのか、目に輝きを持ち始めた。
「とりあえず砂漠農業はうちのゴーレムが進めていくから」
「え?僕は?」
「学園の長期休みが終わるまでにやってもらうことがたくさんある」
「え?なに?」
「スキルを取得するための特訓をしよう」
「本当に!?」
イタロは嬉しそうにしているけど、残念ながら地獄が待っている。
▽ ▽ ▽
サリルハムでイタロとイサ達に集まってもらっている。
そしてガッツさんとリリアンさんにも来てもらった。
イタロは学園で経営学・魔物学・魔法学を選択している。
長期休みが終わるまでに魔法の向上と『テイム』の取得、そしてイタロに合う武器を見つけてもらって『体術』を取得させる。
イサ達にも『テイム』と『体術』の取得をさせる。
納品などでシャハルードに行くこともあるだろう、その時に身を守るための『体術』。
そして移動手段の『テイム』。
あわよくば『騎乗』も取得させたい。
俺は5人に俺の考えを伝えた。
イタロは目を輝かせているが、イサ達は過去に特訓をしているのを見たことがあるみたいで顔が青ざめている。
「じゃあガッツさん。ゴトフくらいの感じで」
「おい。他国の元首の息子なんだろ?」
「ガッツさん。学園が始まるまでにスキル所得したら、好きなお酒を10日間飲み放題にしますよ」
「よしやるか!」
ガッツさんはとても素晴らしい人間だ。
「私は?」
「うーん。魔法を見てもらいたいのと、エクストラスキルもうまく使えるようにしてあげてください」
「わかったわ。ケーキ食べ放題でいい?」
「いいですよ」
リリアンさんも素晴らしい人間だ。
「ライムは5人といっぱい遊んであげて」
ポニョン!
よし。とりあえずこれで準備は出来た。
イタロはすぐに絶望を味わうだろう。
ノコ達も今日中には帰ってくるはずだ。
俺はゴーレ達と砂漠農業の研究しよう。




