第46話 スフェルト
襲撃から一か月経った。一応死体は警吏に引き渡したが、死体からは何の証拠も出なかった。一応総督府にサマラス商会の関与を報告したが、物的証拠が無く、第三者の証言もない以上相手を罪に問うことはできないと言われてしまった。襲撃事件は表向きには強盗の犯行と片付けられた。
ハルトは襲撃事件を受けて対策を練った。一つは傭兵の洗い出しだ。警護をする傭兵が買収をされていた場合、お話にならないからだ。同時にプリンやラスク、ラング、タルトたちに傭兵を監視するように頼み、給料を十万増やした。
次にやらなくてはならないのは警備の強化だ。とはいえただ傭兵を増やすだけではあまり効果は期待できない。傭兵の数は十分にそろっている。これ以上増やしても給料泥棒になるだけだ。また下手に数を増やすと傭兵の行動が把握できなくなる。身内に裏切り者を飼うのだけは避けたい。
どうすればいいかハルトが悩んでいるとドアをノックする音がした。
「ハルトさん。いいですか?」
「いいよ」
ハルトがそう言うとロアはドアをゆっくり開けて入ってくる。
「来客です。アドニスさんです」
「アドニスが? 今対応するよ」
相手は最近衰えているとはいえ大商会の会長だ。それに影響力が低下しているとはいえ、三大派閥の長である。無下に扱うわけにはいかない。ハルトは急いで応接間に向かった。
「こんにちは。アスマさん」
「ええ、こんにちは。今日はどのようなご用件で?」
二人はソファーに腰かけて話を始めた。
「この前は災難でしたね。まさか強盗に襲われるなんて。それにしてもこのクラリスで悪事を働くとは。無礼な強盗です」
アドニスは紅茶を飲みながら言う。
「本当に大変でしたよ。死者がいなかったのが唯一の救いです。今警備態勢を見直している最中です」
ハルトがそう言うと、アドニスは待ってましたとばかりに笑った。
「その警備態勢についてですが……実は新商品があるんです」
そう言ってアドニスは新しい警報機の説明を始めた。性能が格段に上昇したという話である。
ハルトは聞きながら疑問に思った。ハルトは警報機を含む魔法具のすべてはウルフスタン商会で購入している。最近では帝国製の性能の良いものもあるがそれでもウルフスタン商会の商品を買って居た。それが付き合いという物だ。警報機の説明などされなくとも購入するつもりであるし、アドニスも重々承知のはずだ。
「そしてこの警報機の最大の目玉は情報が瞬時に警吏へ伝わることです。最近帝国で実用化された通信機はご存知ですね? 共鳴魔法を応用したものです。その技術を使っています。これがあれば泥棒なんて怖くないでしょう? 我々はこれをシステムごと販売しようと思ってまして。試しに購入してもらえませんか。御屋敷に取り付ける分は無料です」
ハルトはなるほどと思った。大事なのは警報機ではなく、警報機と組み合わせた警備システムというわけだ。これならライバルは居ないので十分に儲けられる。最初にハルトに話を持ち込んだのはハルトが襲撃されたばかりだからだろう。襲撃事件はちょっとしたニュースになっているのだ。ハルトが購入すればいい宣伝になる。
「価格を聞いてみなければ分かりません。お値段は?」
ハルトがそう聞くと、アドニスは少し顔を歪める。
「共鳴器の音が張りまして。距離にも依りますが大体五千万ほどになります。郊外なら六千万。城壁のすぐ外なら七千万。アスマ商会の第二工場ほど離れますと一億は必要になるかと。大量生産の目処が立てば四割ほどコストダウンが可能ですが……何分キリシアは帝国本土に比べると技術が少し遅れてるんですよ」
アドニスは言い訳するように言った。
このシステムは悪くない。警備能力は飛躍的に上昇するだろう。アドニスに恩を売るという意味合いでも悪くない。とはいえ値段が値段だ。ハルトは少し考えてから答えた。
「分かりました。購入しましょう。その代りアスマ商会のすべての支店、工場に取り付けてください」
クラリス以外の街の警吏とは関係が構築できてないので出来ませんは許さない。そう言う意味だ。
「願ってもないことです。外への宣伝にもなりますから。頑張ってみましょう。ところでお値段ですが……」
値段交渉の結果、総工費四億五千万となった。
________
「そんなにお金出す必要合ったんですか?」
ロアは四億五千万という数字を聞いて眉を顰めた。
「アスマ商会の方針は命大事にだ。四億五千万で命を買えるなら安いだろ。……全く後悔していないと言ったら嘘になるが」
すでに契約をしてしまったのだから今更どうこう言っても仕方がない。
「これで警備は完璧だ。ところで剣聖セリウスとか言う奴の情報は集まったか?」
「いえ……ユージェックさんとか議員さんに聞いて回ったんですが、皆さん知らないようでした。剣聖なんて名乗ったんだから有名人だと思ったんですけどね。まああの人はキリス語じゃなくて、若干訛りのあるロマーグ語を話してましたから。キリシアでは有名じゃないだけかもしれませんが」
ハルトはセリウスがロマーグ語を話していたことに今更気付く。ハルトは『言霊の加護』があるので相手が外国語を話しているのか気付きにくい。
「あれだけ強かったんだから無名ってのは違う気がするけどな。総督府に聞いてみるか。わけ分からない寄付をさせられたんだからその元を取らなくちゃな」
「分かりました。じゃあアポ取ってきますね」
ロアはそう言って総督府に向かった。
______
「すみません。三日も待たせてしまって」
「いえ、急ぐ用事ではありませんから」
最近、総督府は忙しいようでグレイ総督に会うのに三日も掛かってしまった。
「それで何の御用ですか?」
「調べてもらいたい人がいるんです。剣聖セリウスという男です。知りませんか?」
「知っていますよ。ロマーノではまあまあ有名人です。知らないんですか?」
グレイ総督は答えた。むしろ知らないことに驚いているようだ。
「剣聖セリウスとは雪原の民の傭兵です。逆賊のペンティクスに仕えていて、その剣の腕前から剣聖と呼ばれていたのです」
「雪原の民? ロア、知ってるか?」
ハルトは隣に座っていたロアに聞いてみる。
「えっと、雪原に住んでる人達です!」
要するに知らないらしい。ハルトは視線をグレイ総督に移した。
「知らないのは無理もありません。彼らは西方の歴史に出たことはありませんから。何しろ我々から見て北方のさらに北の永久凍土不毛の地に住んでいるのです。人類学者でもない限り知りませんよ」
グレイ総督は笑った。
「永久凍土不毛の地ってどういうことですか? もしかしてずっと地面が凍ってるんですか」
ロアは身を乗り出した。グレイ総督は頷く。
「そうです。私は見たことはありませんが、一年を通して地面が氷に覆われているらしいですね」
ロアは目を丸くした。キリシアは比較的温暖で雪も滅多に降らない。キリシアから出たことがないロアからすれば一年中氷に閉ざされている大地は想像もできないのだ。
「人類学者によれば元々はロマーノやガリア辺りの西方に住んでいた少数民族だそうです。ですがロマーノ人やガリア人に圧迫され、北や東に逃れたとか。北に逃れた者たちは雪原の民になり、東に逃れた者は砂漠の民になったそうです。ですから彼らは砂漠の民と同じように優れた身体能力を持って居るとか」
つまり雪原の民は砂漠の民と同じように『闘争の加護』を持って居るようだ。ならあの化け物じみた強さも頷ける。
「ペンティクス皇子に仕えていたということは内乱にも参加したのですか? 指名手配は?」
先の内乱に関係した者は指名手配され、見つけ次第殺されている。セリウスが指名手配されているなら話は早い。今ここで総督府に報告して排除してもらえばいい。
「いえ、彼は前回の反乱には参加していません。何でも大義がないと言って断ったとか。強いと言っても所詮傭兵です。ペンティクスに仕えていたといっても金だけの関係ですし、彼自身が罪に問われるようなことはしていません。ですから指名手配はされていませんね」
残念ながら指名手配はされていないようだ。
「大義がないですか……かっこいいですね!」
ロアは目を輝かせた。
「噂ですよ。ただの守銭奴という噂もありますよ」
グレイ総督は肩を竦めた。
「ところで何故そんな話を?」
グレイ総督は聞いた。ハルトとロアは事情を説明する。
「なるほど。それは大変でしたね。セリウスは金が大好きだそうです。また優勢な方に付きたがると聞いたことがあります。交渉次第では何とかなるかもしれませんよ」
「そうですか。ありがとうございます」
ハルトはグレイ総督に頭を下げた。
_____
「それでどうしますか?」
「引き抜ければいいんだけどな。味方になってくれれば心強いし。一応俺たちの方が優勢だから交渉次第では十分に寝返らせることはできると思うんだが……交渉のためには接触しないとだめだからな」
ハルトはセリウスの強さを思い返す。砂漠の民五人がかりでも相手にならなかったのだ。話にならない。
「まあおいおい考えればいいじゃないですか。少なくともクラリスに居る間はあちらも仕掛けられないでしょうし」
ロアは肩を竦めた。
「そうだけどさ。新年にはスフェルトに支店を出す予定だろ。本格的にぶつかることになるからさ。それまでに接触したいんだけどな」
リンガやアルト、レイムでの売り上げは好調だ。予定では新年にスフェルトに出すつもりだ。新年ということでセールをして顧客を確保するのだ。スフェルトは相手のホームなので他の街に出すのとではわけが違う。注意しなければならない。
「一応おじい様に頑張ってもらってますよ。大張り切りですし」
「そうだけどさ……あの人も年だろ?」
「まだ元気ですよ。ひ孫を見るまで死ねないって言ってました」
ロアはにこりと微笑む。ハルトはロアの唇にキスをした。
____
「結局セリウスと接触できないうちに新年になってしまったが……大丈夫か?」
「ええ、任せてください。必ず潰してやりますよ」
レオンはニヤリと笑った。レオンはサマラス商会に詳しく、スフェルトの情勢にも明るいので支店長に任命したのだ。
「いいですか。アルベルティーニ家で生活するんですよ。間違っても宿とか取らないでくださいね。あと家には早く帰るんですよ」
ロアは心配そうに言った。
「過剰ですよ。サマラス商会も影響力は強いですが所詮ただの商会です。大っぴらなことはできませんって。任せてください!」
レオンは胸を張った。自信たっぷりという表情だ。ハルトとロアは逆に心配になった。
二か月後、レオンからヘルプが掛かった。
_____
「大赤字ですね。どうすればこんな数字が出るんですか?」
ロアはレオンに聞いた。レオンはため息交じりに答える。
「風評被害が酷いんですよ……アスマ商会は奴隷を扱き使って石鹸を製造してるとか、労働者を違法な賃金で働かせてるとか。酷いものだと石鹸の材料は豚の腐った死骸だとか、腐りかけたオリーブを使ってるとか」
「言いがかりだな。俺の奴隷の扱いは普通よりずっといいだろ。それに労働者への賃金は普通よりも高い。材料も腐ってるのなんか使ってない」
ハルトは眉を顰めた。ここまで言い掛かりをつけられるのはとても不快だ。
「何でこんな根も葉もない噂が……おかしくないですか?」
「サマラス商会の社員が言いふらしてるんだろ。関係者も含めればかなりいるらしいしな。それにこういう類の噂の問題は真実どうかじゃないからな。信じる奴がいればいいんだ」
こういう噂が好きな人間はたくさんいる。噂を噂として処理できる人間は珍しい。それに火のない所に煙は立たぬという諺もある。信じなくても警戒はする人間はいるのだ。
「それにサマラス商会も石鹸を製造しているのが痛いところです」
「確かうちと一緒で五百でしたね。品質はうちの方が高いのに」
ロアは不満げに言った。
「しょうがない。俺が直接行こう。おじい様と一緒に宣伝すればいい。こっちには帝室御用達の看板もあるしな。地道に行くか」
ハルトはため息交じりに言った。所詮根も葉もない噂だ。一度間違いだと分かってもらえば何とかなるだろう。
「私も行きます!」
「いや、お前はだめだ。危険すぎる」
「大丈夫ですよ。アルベルティーニの御屋敷に侵入するなんて大それたことは不可能です。お屋敷にずっといますから」
ハルトは悩んだ。アルベルティーニの屋敷の中なら、まず安全だ。だが絶対に安全とは言い切れない。セリウスなら強引に屋敷に侵入してロアを殺すこともできるだろう。
「私も行くよ。それでロアとハルトを守る。それなら大丈夫でしょ?」
アイーシャが言った。
「でもセリウスは強いぞ」
「私も結構強いよ。何しろ族長筋だからね。それに私の槍の刃は牙竜の牙でできてるんだよ。あの人を剣ごと真っ二つにすることもできる。素の力じゃ負けてるけど武器も含めれば結構戦えるよ」
「お前も危険な目に合うじゃないか」
ハルトは言った。ハルトの理想はロアもアイーシャも誰も死なずに勝利することだ。誰かが死んだ時点でその勝利には何の価値もない。
「それはハルトさんも一緒です」
それを言われるのは痛い。
ロアとアイーシャはハルトを見つめる。ハルトは散々悩んだ末に言った。
「分かったよ。一緒に来てくれ」
こうしてハルトとロアとアイーシャはスフェルトに向かった。
______
「いいか、アイーシャ。アルベルティーニ家では大人しくしていてくれよ。絶対に俺に抱き付くとかやめてくれよ」
「分かってるよ。私だって多少の空気は読めるからね」
アイーシャはニコニコと笑う。本当に分かっているのかとても心配だ。
しばらく馬車に揺られているとスフェルトに到着する。三人で長い渋滞を待っていると、アイーシャがハルトの服の袖を引っ張った。
「ねえ、あれってサマラス商会の馬車だよね?」
アイーシャは簡単な審査を終えて街に入っていく馬車を指さしながら言った。
「そうだけど。それがどうかしたか?」
「あそこから魔草の匂いがする」
アイーシャは眉を顰めた。
「何だ、そのやばそうな植物の名前は」
ハルトの質問にロアが答える。
「麻薬です。ケシなんかは医療にも使えるので栽培が禁止されていないのに比べて、魔草は全面的に禁止されています。効果が強すぎるんです。そのあまりの毒性から悪魔の草と呼ばれています。略して魔草というわけです」
ロアは得意気に言った。
「どうする? ちょっとひっくり返してこようか?」
アイーシャは悪戯をしようとする子供のような表情で言った。もし本当に中身が魔草であったなら大スキャンダルだ。
「いや、やめておこう。ひっくり返すのはいつでもできるからな。それに門番が買収されていたらもみ消されそうだ。もっと良いタイミングがあるはずだ。そこを狙おう」
ハルトはアイーシャを止める。これは切り札だ。切り札というのはここぞという時に使う物だ。それに中身が本当に魔草かどうか分からない。匂いが付いているだけの可能性もある。つまり前に魔草を運んだだけで、今の中身は泡の実という可能性だ。また、こちらに砂漠の民がいるのを逆手にとって匂いをわざと付けて誘っているのかもしれない。いや、それは考え過ぎか。
「でもこれは有力な情報だ。ありがとな」
ハルトはアイーシャに言った。アイーシャはニヤリと笑う。
「じゃあ頭撫でて」
ハルトは反射的に頭を撫でてしまう。ロアは頬を膨らました。
「何やってるんですか! 私も撫でてください。私も豆知識を披露しました」
「それは薀蓄を垂れたって言うんだよ」
「な!」
ロアとアイーシャはハルトを挟んで喧嘩を始めた。
「おい! 早くしろ」
後ろの男性が不快そうに言った。前を見ると門番もイライラした顔をしている。いつの間にか順番が回ってきたのだ。
「あはははは、すみません」
ハルトはロアとアイーシャを連れて城門に向かった。
バートランにはアイーシャのことはロアの友人で傭兵だと紹介した。砂漠の民と聞いてバートランは頼りがいがあると大歓迎してくれた。もしアイーシャはハルトの愛人を自称していることがばれたらハルトは殺されるかもしれない。
スフェルトに着いてから三日後、早速工作を始めた。とはいえアスマ商会の会長ですと直接名乗っていくわけではない。総督府とパイプのあるクラリスの商人と名乗るのだ。有力議員であるバートランの紹介なので相手も簡単に信じてくれる。
まずは総督府の話を無難に始める。具体的にはグレイ総督の人柄や好きな物。現在のスフェルトの商人と総督府の力関係。総督府の推し進めている支配政策。
議員達にとっては自分の仕事や出世に関することなので、熱心にハルトの質問を聞いてくれる。お互いある程度親しくなったところでお土産ということで蜂蜜石鹸を渡す。帝国の皇帝も使っている高級品と言えば相手も喜んで貰ってくれるのだ。そして気に入ったらアルベルティーニ家に連絡してくれと言ってその場を去る。
一週間もすればどこで買えるのか聞きにハルトの元を訪れてくれる。そこで初めて自分がアスマ商会の会長で、蜂蜜石鹸はアスマ商会の商品であることを伝えるのだ。そして噂はすべて嘘であることを言う。効果を実感してもらった後なので簡単に信じてもらえる。
こうして一か月ほどかけてハルトは噂を払拭していった。一か月も経てば、富裕層の間ではアスマ商会が危険という噂は誤りだという認識が広まっていた。同時に富裕層からのアスマ商会への石鹸の注文も増えていく。蜂蜜石鹸は高すぎるので売れないが、高級石鹸、牛乳石鹸は確実に売れていた。
逆に普通の石鹸は思うように売れていなかった。サマラス商会も同じような商品を売って居るが原因だ。値下げしても危険と思われている以上、思うように売れない。庶民は富裕層に比べると学がないので簡単に噂を信じてしまうというところもある。こればかりは仕方がなく、安全であることをアピールしていくしかなかった。
同時にサマラス商会へのネガティブキャンペーンも忘れない。やられたのだからやり返すのが筋だ。サマラス商会の醜聞はいろいろあるが、やはり一番はロアだ。ハルトはロアの父と母との面識があり、交流がある人間を探してロアと引き合わせた。ロアが二人の子供である証拠は顔と髪と瞳の色以外ない。だが本当にそっくりなので大体の人間は信じてくれた。中にはロアの髪が染めていないか確認する人もいたが、実際染めていないので結局疑いながらも信じてくれた。
みんなレイナードに疑惑を心の底で持って居たのか、ロアの話を信じてくれる人は大勢いた。ロアの泣き落としや、少し創作も入れた不幸話もかなりの効果があった。
こうしてレイナード犯人説が再び浮上を始めたのだ。
次にハルトはサマラス商会が奴隷の虐待を行っているという噂を流した。何しろレイナードは殺人をした疑いのある人間だ。この噂には説得力があった。
段々とスフェルトではサマラス商会派とアスマ商会派の二派閥が形成され始めていた。
現在三月
収入 10億
支出 人件費1億4千万 材料費5千万 税金3億 警報機4億5千万 設備六千万 合計10億
売上-支出=0
負債 0
残金 38億
実質残金 38億
奴隷 400
従業員
会計担当兼奴隷取締役 ロア・サマラス
会計輔佐 デニス →給料45万
現場指揮 アッシュ兄弟(姉妹)→給料20万
正規雇用労働者 20人→給料15万
傭兵 ラスク&プリン ラング・タルト アイーシャ 砂漠の民五人 その他傭兵15人
労働者 700人 (第2工場400人・第三工場600人)
解放奴隷 9人




