10話 幻獣ネスティー
セシル「私、リアと連絡取ってるじゃない!(作中に)ちゃんと居るじゃない?!」
三歳「アレで居たって事になるの?ライナの初登場以下だよ?」
リア「誰じゃ?ソレは?」
ライナ「先生の事忘れないで!」
リア「知らぬ!」
サクヤ「そりゃあ関わってないんだから当然じゃない?」
セシル「私の記憶から辿れば知れたんじゃ無いの?」
リア「お主、我に全て視られたいのか?」
セシル「視るの字が怖い!止めて」
三歳「怯えてるとこ悪いが『前書き後書き』では念話すら出来ないの忘れてるだろ」
セシル&リア「「あぁ〜」」
クレア「前置きが長いですぅ!」
サクヤ「それ以前に後書き読まれてなかったら分からないんじゃないですか?」
セシル「......」
クレア「始まります♪」
「折角の満月が綺麗に見えませんねぇ」
この日は満月だが湖から上がる水蒸気のせいか、霞んで見ることが出来なかった。だが私は
「これはこれで幻想的で良いんじゃない?」
クレアの独り言のような呟きを聞きながら、隣に立ち月を眺めて同じようにこぼす。
「視界が悪く索敵に向いてません。コチラは焚き火等行なっておりますので、相手から視認されます」
だがサクヤはそんな私たちに苦言を呈してきた。
「まぁ、良いんじゃね?(敵さんを)おびき寄せるには都合が良いんだろ?」
「...はぁ。同じ準騎士とは思えませんね」「お前もひでぇな」
そんなサクヤに楽観的な態度を取ったアヴェイルは、カーウィンと比較されて不貞腐れ睨むも当人は知らん顔だ。
「配下は仕える上司に似るんでしょうか?」
いきなり聞こえた声に皆が驚き踵を返すと!!
「ランシェ?!」
そこには妹が居た。気配がしなかった事に、私以上にサクヤとアヴェイルが驚愕し警戒を解く事が出来ないでいると
「すみません姉御」
と言ってマルバスが空間から滲むように現れる。
「セバス!?アナタの持ち場はゲビックん所でしょ?!」
「まぁそうなんですが...姉御の妹を作戦区域に置いてけねぇですぜ」
「それは分かるけど...」
多分装甲車に潜んで居たのだろう。おそらく生体保全維持筒辺りに...
「わ、我に気付かせなかったじゃと!?いつの間にそんな隠行の技を?!」
リアを見ながら私が呟くと、わざとらしい台詞を吐いたリアは額から汗を一筋垂らしており...
じぃぃぃぃぃぃ……………
私の視線に耐えれなかったのか、視線を逸らすリア。そのやり取りを見たサクヤは
「大精霊様?もしかして...」「し、知らんぞぇ?というより、お主程の手練が気付かぬ隠行じゃぞ?」「た、確かに...いや、でも...」
最初本気で驚いていたが、リアの態度に疑念を抱く。現にセバスの能力を看過出来なかった事でも驚愕していたのだ。その上位存在である大精霊なら、言わずもがなだと思ったのだろう。
「リアは私の魔力波動と酷似しているわ。そして、ランシェは私の妹よ」
「!?まさか装甲車内にいたんですか?!」「てへっ♪」「うあぁ...」
茶目っ気たっぷりな妹の態度か行動か、或いはその両方に呆れながらサクヤは天を仰いだ。
「お茶をどうぞ」「ありがとうクレア」「(お辞儀して下がるクレア)」
何故か主である私より先にランシェの相手をするクレア。完全にメイドモードになっているクレアを見て、サクヤも若干焦りを見せたが慌てず優雅に給仕しだした。
『クレアの母に報告されぬ為であろ?』『そうね』
リアの助言でクレアの行動を理解すると、続けて『さっきはすまぬな』と言ってきた。
『妹じゃよ...誤魔化さんと、後が恐いのじゃわい』『...あぁ』
なんの事を言っているのかと思っていたら、ランシェのお転婆の件だった。
どうやら...祖父と母という2つの歯止め役が居なくなった為だろう。
そうこうしていると辺りを哨戒していたカーウィンが戻ってきて
「エマ様、本当に潜り込んだのですね」「えぇ♪だから賭けは私の勝ちよ♪」「そのようですね」
・・・「ちょっと待ちなさい?!カーウィン!?アナタ知ってたの?!」
私はあまりの事に驚きを通り越して、呆れ気味にカーウィンを問いただそうと声を上げる。
「はい。何か問題でも?」「いや!あるでしょ?!それに、賭けってなによ?!」
「それは...「カーウィン?」お話し出来ません」(にこっ♪)
だがカーウィンは妹の一声に沈黙した。
(ラ、ランシェ?!私のカーッ...ゴフン!?いや私の騎士に何してるのよ?!)
何か答えようとしたカーウィンを恫喝?して服従?させた妹に反論しようとするも声にならず、私が何も言えないでいると
「アヴェイル、交替だ」「はいよ〜」「アヴェイル様?気を抜きすぎでは?」
カーウィンがアヴェイルに声をかけた事で、煙に巻かれた形で幕を閉じた。
サクヤがアヴェイルに毎度の言葉を投げかけた時
『いるぞぇ』『!?』
リアが私に念話で伝えてくるという事は、まだ緊急性は無いって事かと思いつつリアの方を見る。
するとリアは眼で方向を教えてくれた。そちらを見ると
「明かり?霞ががってよく見えないわね」
私を挟むようにカーウィンとサクヤがやってくる。
「先程まで居ませんでしたね」「全員で向かいますか?」
哨戒から帰って来たカーウィンの言葉を受け、サクヤが部隊を分けるか聞いてきた。
ここはサクヤの顔を立ててあげる事にする。
「アヴェイル、サクヤはリアと共に右回り、カーウィンとクレアは私と左回りであの明かりの場所まで行きましょう」
そこで一旦言葉を区切り、私はランシェを見ながら
「セバス、ランシェを装甲車に「私も!?」ダメよ!」
付いて来たがる妹にNoを突き付けた。尚も食い下がろうとするとセバスが
「諦めましょうや。小ぶりの姉御」
焚き火を消しながら恭しく手を差し出し、反対側の手を胸にかざした。器用な事をするもんだと思いながらも私は意識を切り替える。
そんな二人のやり取りを敢えて見ずに、先程私が言った方向に皆歩みだした。
流石にこれ以上はムダと悟ったか、渋々といった感じでランシェはセバスの手をとり闇夜に消えた。
(凄いわね。近くで見ても全く分からないわ)
そう感じながら、妹の気配が消えるのを感じつつ私も先に向かった。
明かりの場所まで歩くこと1時間弱...
到達してみると、そこではまるでキャンプでも楽しんでいるかのような光景が...いや、違った!!
「お前らあぁぁぁぁ!!!!」
私が小さな子ども(性別は分からない)に気付くのと、アヴェイルが飛び出してきたのが同時だった。
私は敢えて飛び出さず、奴等がアヴェイルの居る方向に気を取られるのを待った。
だが思いがけないタイミングでソレは湖畔から飛び出してきて
「ギョワァァァァァーーーー――――!!!」
またたく間に湖畔から規模は小さいが、津波のように湖水が押し寄せてくる。
小さくても引き波で子どもが流されるかも知れない。そう思い私が子どもを救出しようと飛び出そうとしたら、カーウィンに止められた!
どうして?と聞く間もなく、私は目の前で起きたことに納得する。
「これ以上の狼藉は...この私が許しません!!」
津波が子どもの前に到達する前に装甲車が割って入り、セバスが子どもを装甲車の上に引き上げる。
それと同時に津波が来るが大きさと重量のお陰で装甲車はビクともしなかった...が
「これ...納得しちゃ、ダメなヤツ」
私は...私がやりたかった事を妹に横取りされた事に気付き、切ない気持ちを抑える事が出来なかった。
セシル「久々の前書きだったのに」
三歳「いや、普通に邪魔だろ。作品が頭に入って来ねぇよ」
サクヤ「そう思うなら書かなきゃ良いのに」
リア「セシルがボケに回るから知らぬ間にサクヤが突っ込み役としてレギュラー入りしたのう」
サクヤ(血の気が引いて青くなる)
クレア「(突っ込み役なら)私が居るじゃないですか!?前書きでも突っ込んでますよ?!」
セシル&三歳「「ボケの割合の方が強い」」
クレア「ですねぇ〜♪」
一同「「「「認めるんかい!!」」」」
クレア「続きます♪」
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