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転生先が公爵令嬢だったのでちょっと世直しして来ます♪〜昭和世代の倫理観で勧善懲悪世直し祭り〜アベさん!カイさん!やっておしまいなさい!  作者: 石上 三歳
2章 学生編突入!騎士軍学校は敵だらけ〜高貴な者には義務が無い?〜

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15/19

1話 増える家臣は敵か味方か

セシル「さぁやりますか♪」

三歳「もう俺に自伝書かせてるんじゃねぇか?」

リア「寒い夜はやっぱ鍋じゃの♪」

三歳、セシル「リア?!」

クレア「始まります♪」

悪魔族の襲撃(祖父と母を失って)からは...大きな出来事は無く世間的には無事に年を超え、平和な時を過ごしていたのかもしれないが...


「嬢ちゃん!いい加減カンベンしてくれ!!」


ゲビックは今日も元気そうだ。


『おい...ソレ...我にしか通じんぞ...』


「そう言って...面白かったから声に出せなかったんでしょ?」


私は元からゲビックの不平不満を聞く気は無かったので、リアをおちょっくてみたのだが...


「ッ・・・・・!?」


爆笑中である。なんで笑いの沸点低いのだろう?それよりも...


「ホレホレ♪ホレホレ♪」


「馬鹿野郎!もう入れるなっちゅうとるんじゃ!」


悪魔族(マルバス)が仲間?になった事だ。


コイツは他の悪魔族と違って物理的に悪魔の姿から(幻覚に身を隠さずに)人の形に自分を変質させる事が(メタモルフォーゼ)出来るのだ。本人(いわ)く「機械工学の知識もある」のだそうだ。


「さて...なぜマルバスが此処に居るのか?何だけど「ちょっと待つのじゃ!」なによ?」


私の状況説明にリアが待ったをかけた。


「先にゲビックをどうにかせい!気になってしかたあるまい!」


私は後でも良いと思ったが...「仕方ないわねぇ」と言って


「マルバス!その辺で止めて。気が散るらしいの」


「へぇ〜い姉御」私の言う事に素直に従う悪魔族...父には見られたくない...


しばらくしてゲビックが「ひでぇ目に合ったぜ」と言うが今は...


...どこから説明しようかしら...「はぁ...とりあえず」


「サクヤ?」「ハイ!」私が呼ぶと同級生は家の使用人の服を着て(諜報員なので変装して)いた。


「貴方、その格好...」「まぁまぁ良いじゃないですか♪」「良くないですぅ〜」


クレアの不満(ツッコミ)が入ったが


「まぁ良いわ...今貴方が見ていたのは昨日貴方が帰る前に見た()に付ける物よ」


そう言って私は細かい所はゲビックに説明させた。要するにタイヤ...に使う為のゴムを作っていたのだが


マルバスの悪戯(が入れすぎ)で作りすぎてしまった。


「今見てる物を作りたい型に流し込んで、酢酸を混ぜると固まるのよ」


「酢酸?」「お酢の事よ」「へぇ〜」


私の説明を聞いてサクヤは素直に称賛しつつ、外にある車のタイヤと目の前にある物を見比べていたが...


「どこからこの知識を?」「ソコは各製品(名称)を見れば分かるでしょ?」


私はサクヤに推測させ(を誤認誘導し)た...まだコイツ(サクヤ)は信頼出来ない。


「それよりアナタ(サクヤ)の事を()()して話したい事があるわ」


私は声の声音(トーン)を落としてサクヤに向き直る。サクヤもコチラの意を汲み姿勢を正した。


「マルバス...来て」「へい!姉御」


私の短い指示に従いマルバスも短く応えやって来る。私は


「マルバス...彼女(サクヤ)に自己紹介して。()()の方よ」


「!?いいんですかい?」「構わないわ。私の手駒(配下)になりたいらしいから」


マルバスに悪魔族(トイフェラッセ)...滅びを(もたら)す者として、互いに自己紹介(サクヤにも圧迫面談)させる。


「なれば...」マルバスは一拍置き、サクヤを見据え...「人型変容(メタモルフォーゼ)...解除!」


そう言った瞬間...ライオンを少し人に寄せたような...人馬族(ケンタウルス)のライオン版みたいな姿になり...


「「「ひぇぅ!?」」」「ちょっとクレア!脅かさないでよ!」「私のせいですぅ?!事前に言って下さいよぅ!」


サクヤだけでなくクレアも驚いてしまい、まだ見てない(知ってはいた)私も釣られてしまった...と言う事にしておこう。

それよりもゲビックが...驚いていないだと!!

当のマルバスは少し喜んでいるような気がするが(ニヤリとした!!)サクヤを見据え


〚我は悪魔族(トイフェラッセ)が一柱、序列第五位(総裁)にして変質者...マルバスである。見知りおけ、人間(サクヤ)よ〛


ごっつい低くブレた...間違いなく人間では出せない声で、自己紹介(威圧)した。


「セ、セシル様?!こ、これ(悪魔族)は、一体...」


コイツ(マルバス)は...私の執事(バトラー)よ!ね♪セバスチャン♪」


〚「「はぁぁぁぁぁあっ?!」」〛


まだ誰にも、本人?にも言っていなかったので予想通りの結果に満足(リアクションを)する。

ただ、驚く意味は違えど同じように絶叫したマルバスに私は


「当たり前でしょ!変質者(マルバス)って名前だと一発で怪しまれちゃうでしょうが!」


私の言葉に〚「確かに」〛と納得する二人(マルバスとサクヤ)が言ったが


「マルバス、とりあえず人の姿に戻って。声が聞き取りにくいわ」


私の言葉(苦情)に「へいへい...」渋々といった感じで戻ってから(律儀に)返事をするマルバス。


「ありがとう、マルバ...いえ!今日からアナタは『セバスチャン』よ♪」


あくま(悪魔族)で執事...悪魔族的笑い(ブラックジョーク)の完成よ♪)


そう思っているとリアが『ソレ、もう有るから止めておくのじゃ!』と念話で伝えてきた。


『そうなの?!』『そうなんじゃ!倫理的(やばいから)不可じゃ!諦めい!』


『それなら...こうするわ!」私は状況に追いてきていない(置いてけぼりな)二人に、目の前で改めて宣言す(マルバスに名を授け)る。


「もう一度言うわ!アナタ(マルバス)は今日から『セバス=マルバス=チャン』マルバス(幼名)は人前では読まないから『セバス=チャン』よ!決まりね♪ヨロシク!セバス♪」


私の宣言に「あ〜...はい。確かに本名...って、マルバスはアンタらの幼名とは違うッスからね!」と不満を口にしつつもセバス(マルバス)は了承した。


『ヤレヤレ』リアが呆れているのはとりあえず無視して


「サクヤ?アナタは自己紹介しないの?公爵家(私たち)だけに腹を割らせる気?」


私が少し圧をかけるとサクヤは淑女の礼節でなく、()()()()()()の礼をしてみせた!


「サクヤ=リノ=エルフヴェールです。公国が王国(クランディア)だった頃から諜報に特化し(裏方を務め)た家柄です。勿論、今もエルフ家(我等)ドール家(総主家)直轄ですよ♪誰も知らないでしょうけどね。それと...」


十分驚いた所へ、更に衝撃的な事をサクヤは言い放った。


「私は()()セシル(貴方)様に従きに来ました。()()()()()()()()()()...言い換えれば、「止めよ!」...はい♪大精霊様♪」


......沈黙が続く......コイツ(サクヤ)は...私たちしか知らない筈の事を、どこまで知っている?!


「気になる点がいくつかあったけど...」私はリアを見て『我も知らんが今聞くべきでない』と再度状況を把握し


「サクヤ...貴方をカーウィンの副官に任命します」


「あら?セシル様の子飼い(裏方)()ですか?」


私の指示にサクヤは不満気味に答えるが、それに対して私は貴族らしく振る舞う。


諜報部の長(私の直属)になりたいなら、先に結果を出(実力を示)しなさい」


その言葉...(イエス・ユア)お忘れなきよう(・マジェスティ)


だが彼女(サクヤ)は不敵に笑って、臣従の言葉(私の挑発)口にし(受け入れ)た。

セシル「ねぇ?ギャグ路線に行こうとしたのになんでまだシリアスなのよ」

三歳「いや...話には流れってモンがあるだろ?」

セシル「それだけじゃなくて...私が言った事と違うトコあるわよ?」

三歳「セバスチャンのくだりか?そのまんまだよ!(多分著作権的に)使えないの!」

リア「それより...脱線したじゃろ?」

三歳「うっ!」セシル「そうなの?」

リア「お主、自分の話であろ?抜けておるトコに気付かんのか?!」

クレア「未回収の伏線は次のお話で語られます♪尚、脱線したせいで今話のタイトル変わっちゃいましたね♪」

一同「「「...(バラすなよ)」」」

クレア「次回『14話 辛辣な挨拶より陰湿な陰口の方がキツイ』に続きます。今度は変わらないと良いですね♪」

三歳「変わらんわ!ってまだ書いてないのに決め打ち止めて...」

リア「ここではクレアが一番強そうじゃの」

セシル「.........」


読んで頂きありがとうございます(╹▽╹)

☆☆☆☆☆評価…可能であれば…

リアクション……お気軽にして頂だけたら幸いです♪

感想、レビュー…ハードル高いと思いますが頂だけたら嬉しいです(≧▽≦)b"


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