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さいごに

 これにて、短編集は完結となります。いかがでしたでしょうか?

 一つでも心に残る作品があれば、作者としては嬉しいです。


 思えば、小説を書き始めてから五年以上の月日が経ちました。一番最初に書いた『指輪と男』は、高階が高校生の頃書いた作品です。思えば、あの頃一番書くのが楽しかった気がします。今はもうあまり小説自体書かなくなってしましましたが……。


 テーマ短編については、初出時に見てくださった方もいるかと思います。その名の通り、決まったテーマに沿った作品を書くという企画です。元来ひねくれ物なため、テーマの使い方がおかしな回もあったかと思います。個人的に気に入っているテーマの使い方をしたのは、『彼女の笑顔が見たくて』です。他殺をボケ殺しと解釈したのは、高階の人生でも一二を争う発想力だったと自負しております。ちなみに、一番評判が良かったのは『噞喁(げんぎょう)恋詩(うた)』でした。調べなければ意味もよくわからない難解なテーマでしたが、読みやすさと単語の難解さをどちらも損なわないギリギリのラインをうまく攻められたなあと思っています。短編小説の代表作と聞かれたら必ず挙げるほどには、自分でも自信作だと思っています。えっへん。


 また、最後の二編は初出の作品でした。

 『瀑布』は正確にはブログで先行公開してましたが、まあ読んでた人はほとんどいないでしょう。ホラー小説大好きなわりには、ホラー小説を書いたことないんだなと思い立ち、自分にも身近な山をテーマに書いてみました。最近山歩きが趣味になりつつあるだけあって、場面描写はブランクのわりにスムーズに進みました。でも、最終的にはそこまで怖い話ではなかったような気もしますが。どちらかといえば不思議な話というか。有名な都市伝説などを生み出した先人の方々には脱帽ですね。


 『孤島の伝聞』は、完全なる初出です。設定自体はかなり前から練っていたんですが、今回短編集を完結させるということで書き下ろしました。本当は北西の熱帯雨林エリアや北東の草原エリアも話に絡めたかったのですが、そこは僕の力不足で無理でした。孤島の地図を描くほど色々練ってはいたのですが、今から長編を書く気力は湧かないもので、ここまでとしました。きっと、炎の少年以外にも様々な人生があの島にはあると思います。時に争い、時に励まし合い、一人一人精一杯生きる。それは誰しも、同じことだと思います。誰しもが孤島を持ち、孤島で生きてるんじゃないでしょうか。

 そういったことを伝えるためにも、『孤島の伝聞』を最後に持ってきたかったのです。僕の気持ちが伝わっていると嬉しいです。


 最後の最後に作品語りをしてしまいました。お目汚ししてしまい申し訳なく思うのですが、作品に込めたメッセージだとか名言しなかった裏設定とか、語り出すとキリがないのです。そして、これでも語り足りないくらいです。

 今回完結させるにあたって、過去の作品も一通り読みました。懐かしさや恥ずかしさが大半ですが、達成感も大きいです。やってきてよかったと思います。ここまで人生で夢中になったことなんて、剣道と自転車とアニメくらいじゃないでしょうか。元来多趣味なものですが、この先も小説と同じくらい夢中になることも出てくるかと思いますが、小説も書き続けられるといいなと思います。



 そんな高階珠璃の集大成たる短編集も、本当にこれで以上です。



 じゃあ、またね。





 2018/09/09 高階珠璃






 -追伸-


 最後の二編を書き下ろした理由は、実はもう一つあります。小説情報を隅々まで見渡してみてください。

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