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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
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6-4 自分の部屋と・・・緑色のリボン

その後は、お母様たちも含めて6人で話をしました。

私はほとんど聞き役でしたが・・・。


お父様達が居間に戻ってきたのは、それから1時間後ぐらいでした。

そして、すぐに暇を告げられました。

シュレイン様とアマリア様はもっと居たいようでしたが、私が休めないと叔母様に言われておとなしく帰りました。

もちろん、次に訪問する約束をしてからでしたが・・・。


「じゃあ、部屋に行こうか、セリア」


お父様がまた抱き上げてくれました。

いよいよ私の部屋に向かうようです。

居間を出て階段を上がり左に向かいました。

二つ扉を通り過ぎ三つめの扉の前で立ち止まります。

メイドさんが扉を開けてくれました。


そこはとてもかわいらしい部屋でした。

白とピンクとレースがあふれていました。

うん。7歳の女の子が好きそうな部屋ですね。


でも、でも、なんで部屋が三つもあるの。

私室の居間と寝室と控えの間?

王宮でもそうだったけど、貴族って無駄に広い部屋が・・・。

え、私専用の浴室?

そんなものまであるの。

え、まだ、あるの。

衣裳部屋。私用の。


あー、いけないわ。

ここは彼女のいた世界とは違うんだから。

マンションの1LDKじゃないんだから。

そうそう、貴族、貴族。

王族に近い、ではなくて、王族が臣下に下って起こした家よね。

これくらいあたりまえよね?


部屋の説明の間、無言の私を気にしてお母様が話しかけてきました。


「セリア、思い出したことがあるかしら」

「すみません、お母様。かわいい部屋だと思ったのですが、見覚えが・・・えっ?」


そこで、言葉が止まりました。

今いるのは寝室です。

ベッドがあるのとは反対側に鏡台があります。

私が見ているのに気が付いたお父様がそばに行ってくれました。

鏡台の横に物入れ?があります。色とりどりのリボンがあります。

その中の一つを手に取りました。

光沢のある緑色のリボンです。


「これ・・・たしか、お兄様にいただいた・・・」

「「思い出したの(か)」」


私の言葉にお父様とお母様の声が重なります。


「そうだよ。セリアの誕生日にプレゼントしたんだよ。ドレスと一緒に」


お兄様が嬉しそうに言いました。


「そう、だったんですね。これを見た時にとてもうれしかったことを思い出したの」


お母様が泣き出されてしまいました。

断片でも思い出したことがうれしかったんですね。


うーん、でも、ごめんなさい。

多分、今みたいにすごくうれしかったとか、すごく嫌だったとか、感情に訴えるようなことがないと思い出せないと思うの。


メイドさんが気をきかせてそのドレスを持ってきてくれたわ。

うん。これを、覚えてるのは、この光沢のある緑色のところ。

エメラルドみたいで、お母様の瞳の色と同じだと思ったのよね。


「これを着たことはあるのですか」

「いいえ。まだ、ないわ。次のお茶会に着て行くと言っていたのよ」

「そうなんですね」


ああ、何となく思い出すわ。

この間のお茶会は人が多かったから、ドレスが汚れる可能性があって着たくなかったのよ。

クスッ、本当にその通りだったわね。


「なんか楽しそうだな」


私が笑った様子にお父様が聞いてきました。

ドレスを着なかった理由を思い出したことを話したら、みんながうれしそうに聞いてくれました。


そして、もう一度1階の居間に戻り、使用人全員と顔合わせをしました。

出迎えた時に代表で話していた人が執事長のユーリック・コモナー氏。

侍女長はマイヤ・カランハさん。料理長はイアン・キャバリエ氏。

あと、私付きの侍女のサラエさんとキュリアさん。

他に、庭師や下働きの人を含めると、50人近い人が働いていました。


うん。さすが公爵家と言えばいいのかな?

それとも、少ないのかな?

よくわからないや。


顔合わせが済むと、また、私の部屋に連れて行ってもらいました。

お父様達が部屋を出たあと、お風呂に入れてもらいました。

・・・本当は一人で入りたかったのですが、足に力が入らないので仕方がないです。

久しぶりのお風呂はすごく気持ちよかったです。

サラエさんとキュリアさんの他に、クリスさんとアドニーさんも手伝ってくれました。


ただね、お礼を言ったら、また、微妙な顔をされたのよね。

なぜ?と聞いたら、今までもお風呂の時は身体を洗ってもらっていたそうです。


もう、この世界の貴族は~。

こんなんじゃ、いざって時に何も出来ない役立たずじゃん。

没落したらどうすんのよー。


夕食の時間になるとお父様が迎えに来てくれました。

出てきた料理はコースとかではなくて、王宮で食べたようなものでした。

煮込まれたお肉と野菜が美味しかったです。

食後のデザートに果物が一杯出ました。


食事のあとは部屋に送ってもらい、寝間着に着替えて早々に寝てしまいました。



64話です。


読んでいただきありがとうございます。

あと、お願いに返事をくれた方、本当にありがとうございました。


おかげさまで、名前が決まりました。

他にもかなりのストックが出来たのでしばらくは悩まなくてよさそうです。


名前を抜かして書き進めたものが、何話かあります。

明日、3話続けて投稿する予定です。


それと、お知らせを一つ

短編を投稿しました。

この話とは別物です。

気になる方は読んでみてください。


それでは、次話で。


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