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第七話


こんにちは、こんばんは。

アルだよ。


やーっとエルファ様に会えたんだけど。

エルファ様、とってもびっくりしてたなぁ。

ふふふ。会えて嬉しい!


今の僕は、エルファ様の新しい従者のフォリアン。

エルファ様が座る椅子を引いたり、お茶を入れたりしたんだ。

お茶は、寝不足みたいだったから、寝不足に効く、アリスト公爵領産の茶葉を使ったんだ。

こういう気遣いができるのも、従者の特権だよね!


そうそう、僕は学園に来るまで、特別特訓で時間がなくてエルファ様を癒やしてあげられなかったんだけど、今は定期的に部屋に行って、癒やしてあげているよ!

久しぶりに行った日には、エルファ様は目をキラキラさせてたなぁ。


そして、エルファ様の目の下にあった隈は、公務のせいだった。

結構濃いんだけど、化粧で上手く隠されていた。僕じゃなかったら気づけなかったよ。

さすが、アリスト公爵家の使用人だね。


エルファ様に公務はないはずなんだけど……。実は、あのハーディーとか言う婚約者、この国の第一王子様みたいで。

その婚約者の公務の肩代わりをさせられてるんだって。

ハーディー王子のお母さんの側妃様に命じられてしまっているから、断ることができないみたい。

エルファ様を虐めるやつは血族全員根絶やしの刑だよ、根絶やし!

ほんともう! 僕がいたわってあげないと。


エルファ様は公務で忙しそうにしていて、学園も休むことがしばしば。

でも、成績優秀だっていうんだからすごいよね、エルファ様は。

だから僕は今日も、遅くまで公務をしているエルファ様に、癒やしの魔法をかけるんだ。


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