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第六話
こんにちはー!
僕だよ、アルだよ!
僕ね、やーっとエルファ様の従者になることを公爵様に認めてもらえたんだ!
これでエルファ様の居る学園に行けるね! 嬉しい!
わーい、わーい!!
公爵様と師匠(執事さんにそう呼べって言われたんだ)は、
「一ヶ月でこんなに伸びるとは……。」
「私も予想外でした。こんなにお嬢様のことが劇薬になるとは…。」
「このポテンシャルの高さはやはり聖獣、ということだろうな。」
とか話してたけど…。
まぁ、関係ないよね!
(捕捉※全く関係なくありません。普通、三年かかる量の学習を、一ヶ月でやりました。エルファ様大好きすぎです。)
冬の一の月(一月)から学園に行くんだって!
それまでは準備期間で、必要な知識を教え込むって、師匠が生き生きしてたよ…。
髪の結い方とか、ドレスの選び方とか、本当に必要? っていう知識なんだけど…。非常事態のときに必要かもって。
お勉強が終わったと思ったのに〜〜!!
最悪だぁ…………。
頑張ろうっと……。




