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第五話


あー……。

こんにちは。でも、もうこんばんはの時間だね。言い直そう。

こんばんは、アルだよ。


領地から帰ってきて、三ヶ月が経って。あっという間に秋の二の月(十月)になっちゃった。

エルファ様も、領地には来ていたんだけど、一ヶ月もたたずに帰っちゃった。

悲しいなぁ。

エルファ様がいないからって、もっと勉強が忙しくなっちゃったよ。

ああ、お勉強のことはエルファ様には内緒なんだ。なんでも、驚かせるためらしいよ。


最近忙しくて、学園に行けていないから、エルファ様が落ち込んでいないか心配だなぁ……。

って思っていたら、公爵様から、知力が一定の基準値に達したら、エルファ様の従者として学園に行ってもらうことができるって言われたんだ!

エルファ様に会うために、僕、頑張ってるんだ。


先生係の執事さんが言うには、「基礎的なことはもとからほぼ完璧でしたので、今はその基礎を活かすための勉強をしています。」だって!

時々、執事さんが忙しいときに来てくれる他の先生は、「天才だ!」「素晴らしい!」って褒めてくれるんだけど、執事さんはめったに褒めてくれないんだよね。

いっぱい褒めてもらえうように頑張らなくちゃ。


えいえいおー!!

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