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第三話


こんにちは…。

僕だよ、アルだよ〜…。


今日は、とっても悲しいことがあったんだ。

エルファ様が学園ってところにに行く、とかでしばらく僕と会えなくなっちゃったんだ…。

これを聞かされたときには、僕、エルファ様に嫌われちゃったのかと思ったよ。

エルファ様も明るく振る舞っていたけど、なんかちょっと嫌そうだったなぁ……。

でも、エルファ様から「行くのが貴族の義務だからしょうがない」って言われちゃった。


あ、そうそう。もう一個嫌なことがあったんだ。

公爵様が、エルファ様がいない間に僕に色々教え込むって言ってたんだ。僕が“(つがい)”を探すときに役立つようにって。

ちゃんとフェンリルのことを知ってくれてる証拠だね! それはうれしいな。


フェンリルにはね、“番”っていう人がいてね、その人は僕達の魔力の限界を上げてくれたりするんだ。

なくてはならない存在だってお母さんが言ってたなぁ。

長命なフェンリルとともに生きれるようにちゃんと寿命も長くなるみたい。

それって、一生遊べる友だちができるってことだよね?

そうだったら嬉しいなぁ…。


……なんだけど。

その教育がね、もう、スパルタなの! こんな知識いる? ってことまであるし。

毎日、予定がびっちり!

そのおかげでいっぱい分かるようになったことはあるけど……。


はぁ……エルファ様に会いたいなぁ……。

会いに行っちゃおうかなぁ。

幸い、地理? とかも教えてもらったから、場所はわかるんだよ?


よーし、夜にセントルファ学園へ出発だぁ!!


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