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徒然なる何らか  作者: 如月ふたば


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33/42

たまらない水

この水差しはいつも空

どこを見ても穴は空いていない

だからちゃんと貯まるはず


それなのに

蛇口を捻って水を入れても

増えることは無いの


少し趣向を凝らして

川にザブンと入れてみた

少しの間は溜まっていたけど

やっぱりすぐに消えていく


海の水を入れてみようか

綺麗な貝殻を落としてみたら

もしかして


やっぱり気づくと空になっていた


途方に暮れていたせいで

水差しをどこかに置いてきちゃった


弱い雨のなか探しに行ったの

見つけた水差しにはうっすらと水が溜まっている


きっとこの水もすぐに乾いちゃう

そんな事もう随分前から知ってるから

期待はしない


でも雨が上がってもまだの底にあった水

いつか無くなると分かっている


忘れたくても気づくとすぐに気を取られちゃう

どうせ溜められないなら

こんな水差し無くなっちゃえばいいのに

読んで頂きありがとうございます

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― 新着の感想 ―
すぐに満たされなくなる欲求を連想させて、とても心に残りました。
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