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徒然なる何らか  作者: 如月ふたば


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鍵の穴

突然ぽっかり浮いた穴が出来た

同時に床に散らばる大量の鍵


古めかしい鍵

新しい鍵

大きかったり小さかったり


たくさんの物が床を覆った


穴の存在を消すために

床にある鍵、手に取って

一つ一つ試したけれど

成果は全く上がらない


どれも刺さってくれないの



時を忘れるほどの熱心さ

床が見えるほどの熱量で

冷たい鍵を掴んだ使う


そして、

どれもこれも合わない理由が分かったの


何故って最後の一本を触ったときには

もう何処にも鍵穴は無かったから

実際、空間に穴とか出てきたらただただ気持ち悪いですよね。

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