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ますぷろ 〜ファンタジー世界で量産機しか乗れない俺だけど、プレイヤースキルで専用機やエース機や決戦兵器やドラゴン諸々全部ブッ飛ばす!〜  作者: 紫炎
第一部 強羅業の章

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009 プラスキャパシティ

 食堂での一幕の後、医者としての見知では問題なしとの判断が下され、さらに蒼蜘蛛におかしな仕掛けがないかの検査をシルフのアンがスキャンで行った結果、現時点で問題はないだろうという結論が出たことで経過観察扱いではあるものの蒼蜘蛛はルッタの従魔として認められることとなった。そして蒼蜘蛛という従魔を得たルッタは、ブルーバレットの元へと向かい、とある準備を始めることとなった。


「なあルッタ。流石にちょっと危なくないか」

「何言ってんだよコーシローさん。タラちゃんは大丈夫だって。それよりもそっち持って」


 そう言ってルッタがブルーバレットのコックピット内でトンテンカンと、金属製の半球の容器をコックピットの後ろ側に打ち付ける。それには何かを固定するようなベルトが備え付けられており、また底部には感応石が固定され、半球の裏側から伸びた魔導線はコクピットに溶接されていた。それは蒼蜘蛛監修による彼女のコックピットであった。



「何やってるんだい、アレ?」

「タラちゃんのコックピットを付けてる?」

「タラ……あの蜘蛛っこかい」


 ルッタとコーシローがブルーバレットのコックピット内で作業をしている外では、ガレージにやってきたシーリスが、その場にいたリリとそんな会話をしていた。

 なおタラちゃんとは、なんとなくコーシローが口にした彼の故郷の蜘蛛の名称から取られた名前である。実のところハエトリグモの方が形状は近いのだが、ハエちゃんは嫌だなーということでタラちゃんになっていた。


「そのタラちゃんはどこに?」

「あっち」


 リリの指さす方にはリズムをとりながらダンスをするアンと、アンに乗ってご機嫌なタラがいた。

 両者の方向性から察するにルッタたちへの応援をしているようだった。


「あの蜘蛛っこはアンが監視するってのは聞いてたけど、なんで仲良くなってんの?」

「分かんない」


 リリはルッタに執着するアンとタラは仲良くなれないと思っていたようだが、人生経験の少ない彼女には推しは共有できる……ということが分からなかった。機械と蜘蛛の共存共栄の道がそこにあった。


『アン、タラちゃん連れてきてくれ。試してみるよ』

『Pi』「キー」


 アンが足をプロペラ形態に変形させると、回転させてブルーバレットのコックピットまで飛んでいき、タラがタラリーンとコックピットの中へと入っていく。


「で、タラちゃん乗せてどうするんだろうね。機導核を二基乗せてるわけじゃあるまいし。ブルーバレットを操作する?」

「ううん。機導核は干渉を防ぐ絶縁体みたいな素材がないと難しいって。大型化するならできるけど、そんなスペースないし」

「まあメイサ機を入れる予定だしねぇ」


 シーリスがガレージ内を見渡しながら言う。現時点で四機が収納されていて、以前はイシカワのヘッジホッグが積まれていたが、今は一機分のスペースがある……が、それは今後合流する予定のクランメンバーであるメイサのために空けてあるスペースだ。


「ブルーバレットの操作は一応可能だけど、タラは補助メインだって」

「補助?」

「自動化していた制御機能の一部をタラが請け負うの。テイムでルッタとリンクしてるから、それに合わせて予測しながら操作できると……多分反応速度が1.2倍くらい上がるのかな」

「微々たるようで大きいね。そりゃあ」


 シーリスが少しだけ顔を引き攣らせて笑う。ただでさえ、ルッタの操縦技術は神業に近いが、それでも機体性能は量産機ベース。どうあっても限界があるし、反応の遅延を予測しながら操作するしかないのが現状だ。それが改善されるのは大きい。


「けど、一番の恩恵はアレ」


 リリの指差す先にあったのはブルーバレットの右手に握られているヒムラ戦で鹵獲した全自動魔導散弾銃だ。


『タラちゃんとの同期完了。コーシローさん、どう?』

「クリアだルッタ。『ドラムマガジン内の魔弾筒すべて』に魔力が行き渡って召喚弾生成が始まった」

『おお、やった』『キーー!』


 そのやり取りにはさすがのシーリスも驚いた。

 ルッタのキャパシティでは、ドラムマガジンの半分、十発までしか召喚弾生成はできなかったはずだ。

 それが可能になった理由はタラにあるに違いなく、それは確かに目に見えて分かる恩恵だった。


「魔力量は加算されるわけじゃないから高出力機に乗れるわけじゃないけど……キャパシティは広がったから召喚弾の可能数は増えた。ルッタはまた強くなったね」

「リリ?」


 ブルーバレットを見ているリリがうっとりとした顔で笑う。

 それはどことなく妖艶で、どこか危うさがあるように感じられたが、シーリスがそれを口にすることはできなかった。

 アニメだと第一話で平凡な主人公に付きそうな新しい仲間が増えました。

 なおリリの言う大型化はでんでんどろどろとかミ◼ティアほどゴツいんじゃなくて重装でフルアーマーな7号さんかDXとファルコンに近いサイズ感のイメージ。デカすぎるとそもそも量産機二基分の出力でも賄えないので。

 未来で必要とする日が来るか否か……或いはADVアーマーダイバーバリエーションかペーパープラン行きか。

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― 新着の感想 ―
リリがヒソカみたいになってるのは気になりますね
タラちゃんは可愛いなあ にしてもまさかアンと仲良くなれるとは
反応速度2割UPに装弾数が3倍は大したものだよな。なんなら可動式の銃座とか盾とか付けたらオートガードみたいになるかな?
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