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ますぷろ 〜ファンタジー世界で量産機しか乗れない俺だけど、プレイヤースキルで専用機やエース機や決戦兵器やドラゴン諸々全部ブッ飛ばす!〜  作者: 紫炎
第一部 強羅業の章

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003 鮫が多い

「鮫の飛獣って妙に多いよね」

『あん? まあ、確かにそうだな。なんでだろうな?』


 鮫飛獣は種類が多く、ランクBも多い。そこに何か作為的なものをルッタは感じているが、それはただの濡れ衣であった。間違いない。


「ランクB飛獣シャーク・ホットスプリング。高温の水を操作し、水中内に満たした自身の魔力に干渉して水の塊の間を転移できる飛獣……かぁ」

『自身だけではなく眷属のスプリッターシャークもシャーク・ホットスプリングの水塊から転移することが可能だ。気を付けろよルッタ』

「了解だよラニー副長」


 そう言いながらブルーバレットの水晶眼を通してルッタは敵の存在を捉えていた。


(シャーク・ホットスプリング一体にスプリッターシャークが七体。スプリッターシャークは突進しかできないから単体だとランクDだけど、シャーク・ホットスプリングと組むと水中内の次元跳躍でランク以上に、厄介になるんだったっけか)


 対して今回のブルーバレットはガトリングガンを装備から外している。バケツマガジンは単体で召喚弾生成が可能だが、時間がかかるためにゴーラ武天領軍の奇襲を想定してキープさせておく予定だからだ。

 そのため、今のブルーバレットの装備は黒牙剣と白牙剣を合体させた大牙剣を右手に、全自動魔導散弾銃を左手に持たせている。


(全自動魔導散弾銃は連射が利くけど、俺のキープ力じゃあ総弾数の半分の10発しか撃てない。だから中途半端感は否めないんだよなあ。大牙剣の方は問題なさそうだけど)


 本来両手持ちの大牙剣だが、バックパックウェポンとして装備しているタクティカルアームを右腕を支える形で補助に回し、パワーアシスト代わりにしている。

 これはデュアルセイヴァーがタクティカルアームを使い、まるで四本の腕のように扱っていたことからヒントを得ていた。

 流石にルッタも同じように四本の腕を自在に操ることはできないが、動きに追従させつつ補助に使うことで大剣を片手で扱うことが可能になったのだ。


『ルッタ。数が多いけどどうする? スプリッターシャークはこっちで請け負うかい?』

「んー、問題ないよシーリス姉。全自動魔導散弾銃の弾の数で足りてるし」

『一発一殺かい』

「まあ、その意気込みでひとまずはやってみる」


 そう言ってルッタはテールブースターを発動させて一気に距離を詰める。それにスプリッターシャークが慌てて動こうとするが、


「おっそーい」


 全自動魔導散弾銃が連続で火を噴き、三体のスプリッターシャークの体を重弾が貫通して絶命した。


「四体目もッと。おっと」


 大牙剣でさらにもう一体切り裂くも、湯気を帯びた水が近づいたので即座に退く。また、同じような水の塊が四方八方に展開されていくのも見えていた。


「でっかいスライムみたいだ」

『飲まれても早々機体内に熱湯は入ってこないけど、フライフェザーが使えなくなって身動き取れなくなるからね』

「まあフライフェザーは空気中の魔力に反発して浮いてるわけだしね。水の中じゃあ使えないよね。にしてもアレで別の飛獣を茹でて食べてるのかなぁ。ロブスタリアとか真っ赤になって美味しそう」

『余裕だねぇ』

「そうでもないけど。来たっ」


 水中に魔力が集中して、影が生まれる。


「この大きさは……ホットスプリングの方か」


 巨大な鮫の怪物が水の中から飛び出し、それをルッタはカウンターで大牙剣で切り裂いた。


「シャァァアアアアクッ」

「ふーん」


 攻撃を受けたシャーク・ホットスプリングが咆哮すると、配下のスプリッターシャークも温水の中に飛び込み、別の温水の中から飛び出した。けれども魔力の流れが視れるようになったルッタには転移先が感知できる。


「クィーンビーに比べれば、大したことない速度だね」


 加えて、前回の戦いでクィーンビーの速度域に対応したルッタにとってスプリッターシャークの突撃はもはやそれほどの脅威ではない。

 一体を大牙剣でカウンターで切り裂き、全自動魔導散弾銃を連続で撃って二体を始末し、再度襲いかかる水塊の波を避ける。


『瞬く間にスプリッターシャークが全滅。さらに強くなったねルッタ』

「成長期だからね」


(全自動魔導散弾銃は残り五……いや、召喚弾が生成されて六発)

 

 ルッタの能力でキープ可能なのは魔弾筒十発分であるために、射出後に再召喚が発動し、すでに一発分が自動補填されている。


「残りは」

「シャァァアアアアクッ」


 ダダダダダダッ


 残りの重弾をすべて放つことでルッタはシャーク・ホットスプリングの身を削り、その巨体の突進を押し留める。


「そんじゃあこいつもお試しだ」


 ブルーバレットが剣のトリガーを引くことでガコンっと大牙剣から牙が姿を表し、二度目のトリガーで回転を始める。さらに回転する牙刃からは魔力光の迸りだけではなく、緑の放電と紅の炎もわずかに噴き出していた。


「ギョッ」


 その異常な光景にシャーク・ホットスプリングが怯え、逃げようと動き出すがすでに遅い。


「さあ餌の時間だチェーンソー。これで俺も本当の鮫殺しだァアアア!」


 そして再びチャージされて発動したテールブースターによって加速したブルーバレットは輝く流星のように突き進み、飛獣の巨体を真っ二つに切り裂いたのであった。

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― 新着の感想 ―
そうか風音さんの趣味が反映されちゃったのか 10発はきついな 体力だけじゃなく魔力の事情もあって短期決戦型にならざるをえないのか
チェーンソーといえば鮫特攻の筆頭武器ですよねえ!
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