5. トゥルメリア王家の過去
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──僕がトゥルメリア王家の人間?
しかも──僕はアリスの弟で、アリスは僕の姉?
何を言っているんだ?
みんな強い頭を打ってしまったのか?
でも──皆、驚きの顔や嘘つくな!みたいな表情してないし、もしかして──本当のこと?
いやいやいや、そんな冗談あるわけないじゃないか!
そうやって皆僕にドッキリを仕掛けるとかそういうことでしょ?
ドッキリ大成功のプラカードは早めに掲げてくださいね!
──えっ?……………………まじ?
「そんな冗談あるわけないじゃないか!だって、僕はグレイシー家の嫡男で、アリスは同級生で同い年、顔だって似てない!」
「ウィル、事実だ」
「またまた!父上、嘘は良くないですよ!冗談なら今のうち──」
「──ウィル!!」
アリスの強い静止によって僕の声が遮られる。
そうか──事実だったんだ。
「あなたは私の弟、ウィル・トゥルメリアです。そして私は、来るべき災禍に備えてあなたを守れるよう、当時5歳だった私は、神聖魔法であなたと同い年まで年齢退化させました。もう私の身分を隠す必要はないので、魔法を解除します」
すると──アリスは強く光り始め、発光が収まるとそこには──美しい大人の女性が立っていた。
その姿は間違いなく、大人のアリスだった。
父さん、アンジェラ先生、ガルド、ノーマンはその姿を見ると、アリスに向かい膝まづいた。
「王女殿下──ご帰還おめでとうございます」
「美しくなられましたね、アリス様」
「ありがとう──信じてくれたかしら、ウィル」
「アリスが王女だってことは信じるよ。でも──僕が王族だってことは信じない!」
「この堅物!ダグラス!あなた、どういう教育したらこういう人間になるの!?あなた教育の才能ないのかしら」
「アリス様!そんなことないですよ!俺はこいつを厳しく育てたつもりです!」
「その厳しさがウィルを頑固者にしたのね。全く、あなたはいつもそう!」
「そ、そんなぁ……」
なんだろ──父さんがここまでたじろぐのは見てて爽快だ。
いいぞアリス、もっとやれ。
この堅物頑固クソジジィをけちょんけちょんにしてやれ!
「まぁいいわ。ウィルが自分が王家の人間ではないって否定するのは想定内だし。じぃや、読み上げて」
「では──読み上げさせて頂きます」
ノーマンは懐から1枚の紙を取り出し、書かれている内容を読み上げた。
「ここにおられます、ウィル王子ですが──ジェフリー王とアリス王女の血液と王子の血液を整合魔法にかけたところ、100パーセント血縁関係にあると証明されました」
おいおいおいおい──この世界って魔法で血縁関係がわかっちゃうのかよ。
僕とアリスとそこの偉そうなおじさんが血縁関係ってのも驚くけど、一番驚くのは魔法でDNA鑑定できちゃうのが驚きですよ。
科学の進歩ならぬ──魔法の進歩ですね。
「どう?ウィル──これで認めるでしょ?」
「わかった、わかったよ。認めますよ。認めればいいんでしょ!」
「これでよし!てことで、これからはアリスって呼び捨てじゃなくて、アリスお姉様って呼びなさい?アリスお姉ちゃんって上目遣いを使って呼んでもいいわよ」
誰がやるかそんなもん!!
引っ込み思案で消極的でしおらしい女の子が実は、僕の姉でしたなんておかしな話だ!
それもこれも、トゥルメリア王家が過去に何かがあったってことなのだが、本当に15年前──僕が生まれる年に何があったんだ?
それはそうと、当時5歳だったアリスは魔法で年齢を退化させて僕と同い年になったって言ったけど、てことは──本当は20……
「アリス様、ウィル様がアリス様の実年齢の考察をしています」
おい、アンジェラ!人の心を読むな!!
無言でてへっってすんじゃない。
お茶目な500歳め。
「ウィルぅ〜!!お姉ちゃんの年齢は口にしちゃダメだぞ!」
なんだよこれ……
アリスってこんな人間だったのかよ
初対面でいきなり──「私をウィル様の許嫁になってくだはひ」なんて言ってたのが嘘みたいだ。
……………………そこは心読んでよアンジェラ。
とはいえ──ここから話を進めるためには、トゥルメリア王家に何があったのか、どうして僕はグレイシー家の人間として育てられたのか、そこを聞かないと話は進まない。
あと──ベリアルが僕を器として欲している理由。
偉大なる御方って誰だ?
「ウィル、あなたが今疑問に思ってることはたくさんあるでしょう。これから──私たちがどうしてバラバラになったのか、どうしてベリアルはあなたを狙ったのか、全てお話します」
アリスはゆっくりと口を開いた──




