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《完結》はずれ王子の初恋   作者: 三條 凛花
幕間 失われた二年とその先の世界
15/54

王国諜報部 魔女と聖女部門 調査報告書

「魔女事件より一年半経過時点での関係者とその調査結果について」

(王国諜報部 魔女と聖女部門 調査報告書 サリム・ド・モンデュー作成)




◆フルール・ルル・フレージュ(18)


挿絵(By みてみん)


・今代の雪の聖女。

・フレージュ公爵家の娘で、魔女事件まで第二王子ジルベルトの婚約者だった。

・あまり知られていないが本人の強い希望で婚約者になったという。

・銀髪に冬空のような水色の瞳。


【極秘】


・転生者候補。唯一生存が確認されている転生者だが、目覚めるかどうかは不明。


・水魔法の使い手とされていたが、実際の魔力は雪魔法。雪魔法は「雪の聖女」だけが使える能力とのこと。第二王子の回復を鑑みると、癒やしの力があるーー? 雪の魔力については詳しいことが何もわかっていない。引き続き調査予定。




◆ジルベルト・クロード・ネージュニクス(18)


挿絵(By みてみん)


・ネージュニクス王国第二王子。

・黒髪に紫の瞳

・幼少期から不治の病に苦しんでおり、大人になるまで生きられないと言われていた。そのため「はずれ王子」などと蔑まれていた。

・15歳のときに病を完治。その後「月の王子」との二つ名が流れる。

・数年前の魔女事件の中心人物。

・命魔法を持つ。動物の話している言葉がわかるというもの。


【極秘】


・命魔法にはもう一つの能力がある。植物の命をなにかに移すことが可能。そのために使った植物は、劣化するのが早い。ただし枯れることはなく、溶けるように消えてしまう。


・甘いものが好物だが、それを他人に知られるのが嫌い。




◆クレメント・アンドレ・ネージュニクス(18)


挿絵(By みてみん)


・ネージュニクス王国第一王子で王太子。

・金髪に青い瞳。

・品行方正、文武両道。何事も卒なくこなしている。

・「太陽の王子」との二つ名が流れる。

・火魔法の使い手。



【極秘】


なし




◆サロメ・フランソワーズ・ブルゴーニュ(18)


挿絵(By みてみん)


・今代の愛の魔女。氷の魔力を用いて、魅了の術と操心の術を使う。


・葡萄色の髪に赤い目。


・ブルゴーニュ伯爵家長女。雪の聖女・フルールとは幼少期から交流がある。


・邪神のような存在から魔力を与えられたとしている。詳細は別紙にて添付。


・魔女事件ののち、失踪。その後死亡。※1



【極秘】


・転生者を自称している。→サロメによる預言書の内容については、別紙にて添付。


・学園での成績は芳しくない。それはカモフラージュなのだろうかーー? 知能指数が極めて高い可能性がある。第一王子宛に残された手紙より、人格面に大きな欠損があると考えられている。


・城下町にて魅了や操心の実験を行っていた。サロメ本人からの資料を添付。


・※1 礼拝堂のフルールの元にその身体がある。氷のような鉱物で覆われており、魔術師の分析によると生命反応はないとのことだがーー。





◆スピカ・ディディエ(18)


挿絵(By みてみん)


・ディディエ男爵家の庶子。母親は平民。


・魔女事件で、魔女に与えられた魅了の術を無意識に行使し、貴族社会を大きな混乱に陥らせた。


・第二王子の暗殺を謀ったものの、愛の魔女に操られていたことから国境の修道院へ追放処分にとどまる。※2



【極秘】


・道中で気が触れ、修道院の尖塔から墜落、死亡した。


・転生者候補とされている。





◆ドニ・デ・ボンタン(21)


挿絵(By みてみん)


・ボンタン伯爵家三男。第二王子の侍従として召し上げられた。


・人好きのする笑顔で周囲の評判は良かったが、第二王子に心理的虐待を行なっていた可能性がある。フルールの指摘により解雇されたものの、証拠がなかったため厳しい処分には問えなかった。


・その後、貴重な禁書を持ち出し、古書店に販売しようとしていたことから捕縛される。


【極秘】


・捕縛されたものの、駐屯所にて脱走。その後の足取りがつかめておらず、第二王子への虐待の理由などは不明。




◆その他の関係者



・アンリ・ド・モントート(18)

モントート侯爵家長男


・ドミニク・エル・カルザティ(18)

カルザティ副騎士団長子息


・シャルル・ヌダム・フレージュ(22)

フルール・ルル・フレージュの兄。学園には非常勤講師として滞在していた。




注※

なお、関係者の姿絵は“ななめーかー”を使用したもの。


お付き合いいただき、ありがとうございます。たくさんの評価やブックマークもありがとうございました。普段の作品と閲覧数の桁がまったく違って驚愕しています。

そのうち後日談を書くつもりなので、またお読みいただけるとうれしいです!


楽しく読ませていただいていた婚約破棄や悪役令嬢の物語。読むだけじゃなく書いてみたくなって、なんとなく書きはじめたら、すごく楽しくなりました。

異世界という設定はほぼ初挑戦なのですが(何も考えずに書き出して一度挫折)また書いてみたいです。


次に書くなら、雨の王国の物語。

逃げ込んだ図書室の、本棚の向こうにつながる森のお話の構想があります。



また、本業の実用書の著者としての経験を生かし、時間術・ノート術・家事術などを読みやすく伝える小説を書けたら…と、ふだんは現代ものだけを書いてきました。

完結作品がいくつかあるのでよかったらどうぞ。


更新情報はTwitter(@Rinca_366)でもお知らせ予定です。

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