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いつまでも可愛くしてると思うなよ!  作者: みまり
いいかげんにしないと怒るからね!
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師匠と弟子の間に……③

「周りにたくさん可愛い女の子をはべらしているリデルさんが一番愛でているのは誰?」


 ぶふっ。


 思わず飲んでいたお茶を吹き出すところだった。

 ノルティの奴、こんな善良そうなカレンさんに、なんて台詞を言わせるんだ。


「どうかしましたか?」


「いや、別に」


 後で、キツイお仕置きが必要だな。


「それで、質問の答えは?」


 カレンさんは真面目な顔で答えを求めてくるが、隣に座るアリィさんは「何なの、この展開?」という呆れ顔をしている。


 そんな目で責めないで欲しい。オレだって恥ずかしいんだから。

 それに、先ほどからチラチラ変な物音が聞こえるし……。


 オレは気付かない振りをしながら、意地悪く答える。


「そうだな……みんな可愛くて誰が一番とは言いにくいけど、強いて言うなら……」


「強いて言うなら?」


「ユクかな」


「残念、不正解……」


 ばんっ!


 いきなり奥の扉が開く。


「リデルの浮気者――!」


 ノルティが顔を真っ赤にして怒っていた。




 その行動をあらかじめ予想していたオレは、すぐにノルティの前に移動して、軽く手刀を食らわす。


「ていっ!」


「あいた」


 頭を押さえて座り込むノルティを見下ろしてオレは言った。


「心配して探していたのに。いったい、何してるんだ、お前は」


「リデル、痛いです」


「自業自得だ」


「でもでも、リデルの一番じゃなきゃなんですぅ」


 涙目のノルティを見て、オレはやれやれと思いながらも、ちょっと嬉しかったりもする。

 なので、甘やかし過ぎかなと思いつつも、膝をついて頭を撫でてやりながら、にっこり笑って言ってあげた。


「ただいま、ノルティ。元気にしてか?」


「ふえ~ん、りでりゅう~」


 感極まったノルティが、がばりと抱きついてきたので、しっかり受け止めてやる。


「いろいろあって大変だったみたいけど、よく頑張ったな。ん、少し痩せたか、ちゃんとご飯食べてるんだろうな」


 オレの質問に答えずノルティはオレの胸に顔をうずめる。

 はい、今オレにうずめる胸なんてないだろって思った奴、ノルティと一緒に後でお仕置きだからな。


 それと、ノルティ。感動の再会に乗じて、オレの匂いをすんすん嗅ぐのは止めなさい。

 それに、いいかげん離れてくれないか?

 アリィさんが変な目でオレ達をじろじろ見ているじゃないか。


「ノルティちゃん、貴女まさか……」


 アリィさんの反応を気にしていたら、カレンさんが口に手を当てて驚いていた。


「リデルさんが本物かどうか確かめるのに必要だからって言うから、いろいろ質問したけど、何だかおかしな内容ばかりで変だったし……」


 どうやら、湯茶の準備をする前にオレ達の訪問を秘密裏にノルティへ告げに行っていたようだ。その際、先ほどの質問を託されたらし。


 やばい、このままではノルティの恥ずかしい性癖がバレてしまう。

 いや、別にバレても何ら問題もないけど、オレもそういう趣味だと誤解されるのは真っ平ごめんだ。


「ノルティ、再会が嬉しいのはわかるけど、そろそろだなぁ……」


 オレの問いかけにもノルティは一向に応じる気配も見せない。

 逆にひしと抱きついて来る。

 小動物を抱っこしているようで心地良かったけど、ここは心を鬼にして、無理にでも引き剥がすか。


 オレがそう思った矢先、カレンさんがあらぬことを口走った。


「やっぱり、ノルティちゃんは私より、その娘の方が大好きなのね……」


 え? 今この人、何か変なこと言わなかった?


 よく見ると恨めしそうな目でオレを睨んでいる気がする。

 も、もしやノルティの性癖の元凶はこの人だったりしないよな。


 オレが怖い想像で背筋を寒くしていると、娘のアリィさんが慌ててフォローに入る。


「マ、ママは昔からノルティのことが少し好き過ぎるみたいなの。けど、それだって母親のそれであって、決してあんたが想像しているような疚しい感情はないんだからね」


 アリィ、言い訳するとかえって誤解を生みかねないのだけど。


「何を言っているの、アリィ。前から言っているけど、母親としての愛情は貴女だけに注いでいるのよ。ノルティちゃんへのそれとは別物よ」


「わ、わかってるって、ママ。それには、いつも感謝してるから……」


 アリィさんのうんざりした表情から、善良そうに見えるカレンさんの闇が垣間見えた気がする。

 なるほど、アリィさんの性格がこんな風になった一端が、何となく透けて見えた。


「それにノルティちゃんには、残念なことにもう彼氏さんがいるのだから、一人前の淑女として扱ってあげなきゃね。昔のように私だけのノルティちゃんでは無くなってしまったのだから」


 ちょっと無念そうなカレンさんに内心ドン引きする。


「ノルティちゃん、いつまでもそうしているの? リデルさんが貴女に用事があるそうよ」


 そうだった。すっかり忘れたけど、トルペンのこと聞かなきゃ。


今頃になって、左手に青あざが出てきました。

相変わらずシップのお世話になっていますが、日常生活には支障がありません。

早く痛みが引くといいなと思っています。


人名事典、少しやってみましたが、思った以上の大変さに早くも挫折してしまいました。

おいおい作成していこうと思います(>_<)

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[一言] >はい、今オレにうずめる胸なんてないだろって思った奴、ノルティと一緒に後でお仕置きだからな。 え?、リデルって胸あったの?。
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