たとえばこんななぞかけ漫談
第7回ラジオ大賞参加作品です。いつもの全部盛りです。
みなさん、こんにちわーっ! はい、中学生らしい元気な挨拶ありがとうございます。サンダン硯川です! 芸術鑑賞会の準備ができるまで、ちょっとだけお付き合いくださいね。
今日はなぞかけをやってみたいと思います。頭の体操とか流行っているんでみなさんもやったことありますよね?
なぞかけも簡単そうでなかなか奥が深いものなんですよ。初級は分かりやすく言うと駄洒落です。
「ホットケーキ」とかけまして「クラスメイトからの年賀状」とときます。そのこころは? たくさん重なってるとうれしくてほっとします……なんてどうですか?
「オルゴール」とかけまして「頭の良い子の通信簿」とときます。そのこころは? オール5……あの、そこで答えが分かっても先に言わないでくださいね。私も生活がかかってるんですから。
あとは擬音に着目するのもいいですね。「風鈴」とかけまして「人混みの自転車」とときます。そのこころは? チリンチリンとよく鳴ります。
次に中級編いってみましょうか。なぞかけのポイントはお題と答えの共通点を探すことなんですが、お題の持っている構成要素に注目してみてください。ただし答えが素直すぎては面白くないんですね。
「合い言葉」とかけまして「サバイバルゲーム」とときます。そのこころは? こちらが打て(撃て)ば相手も即座に返してきます。……どうですか? これがテニスのラリーとかだと普通すぎますよね?
「はじめての舞踏会」とかけまして「土砂降りの雨宿り」とときます。そのこころは? ずっと足もとが気になります。……これは舞踏会といえば足を踏まれるというイメージがあったので、ほかに足元が気になるのはどんなシチュエーションがあるかなーと考えたわけです。
そして上級編! 上級編はこれらをミックスさせたものです。
「お歳暮」とかけまして「嫁の里帰りに一緒に帰る旦那」とときます。そのこころは? ギフト(義父と)のことで気をつかいます。……これは義父という言葉が頭の中に入ってなければ浮かんできませんよね。駄洒落だけじゃなく同音異義語もなぞかけにはよく使います。こういう言葉を覚えてさらっと使えるとカッコイイですよ?
では最後に、「お笑い芸人」とかけまして「木枯らしの庭掃除」とときます。そのこころは? オチ(落ち葉)をまとめるのに苦労します。おあとがよろしいようで。




