07
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私の目から流れ出る涙を指で拭う宮園さん。
「泣いてる顔も好きよ。松浪さんはどんな時も可愛いもの。本当に可愛くて可愛くて仕方がないわ」
そう言って彼女は頭を撫でてくれた。
ボーっとした気分になる。嬉しさと戸惑い、恥ずかしさがいっぺんに湧き起こっていた。
「そんな松浪さんにイタズラしたくなっちゃうのが私の悩みなの。今もずっとウズウズしてる。もう我慢できないかもしれない」
私は宮園さんにイタズラされたい。だから、我慢なんてしなくていいんだよ。好きなだけ、気が済むまで私で遊んでほしい。
でも、ここだと人目が……。
ふと、まわりを見る。さっきから宮園さん以外の声が聞こえてこないのが不思議だった。漏らしてしまったところを小田原さんにも見られているはずなのに、どうして彼女は反応しないのか。
「ウソ……。止まってる……?」
驚いたことに小田原さんは瞬き一つせず、その場で固まっているのだった。
動かないのは彼女だけではない。送迎車の運転席に座る男性もハンドルを握ったまま微動だにしなかった。
庭園に咲く花の上を舞う蝶も、空を漂うはずの雲も静止している。そよ風すら吹かない。
まるで私たち二人以外の時間が停止しているかのようだ。
「そうよ。今動けるのは私と松浪さんだけ。誰も見ていないから安心してね」
じゃあ、何も問題はない。
イタズラを拒む理由は完全に消滅した。
私は何だか急に楽しくなってきた。
もうどうにでもなってしまえばいいと思う。
「メチャクチャに……してほしいな」
笑顔で答える私。
「ふふ。それではお言葉に甘えて……」
宮園さんは嬉しそうな顔をしている。
彼女の喜ぶ顔が見たい。彼女を喜ばせるためなら、私にできることは何でもするよ。
ビチョビチョになったスカートを脱ぐ宮園さん。その次に私のスカートも脱がせてきた。
二人揃ってはしたない格好になってしまった。
「宮園さんの脚、綺麗だね」
「松浪さんの太ももだって、艶々で柔らかくて素敵だわ」
私の太ももを撫でる宮園さん。
くすぐったい。それが気持ちいい。
「下着も……?」
「もちろんよ」
待って。そっちはまだ心の準備が……。
しかし、宮園さんは猶予を与えてくれなかった。
私の濡れた下着をズルッと脱がせてしまうのであった。
「っ~~~!」
恥ずかしさのあまり両手で大事な部分を隠す私。
動かないとはいえ、小田原さんが目の前にいるのに……。
「人前でそんな格好になるのって、どんな気分?」
意地悪な顔をしながら宮園さんが問う。
「あうぅ……」
私は返答に詰まった。
「興奮する……でしょ?」
「うぅ」
「だって、松浪さんは変態だもの」
その通りである。
私は今、すごく気持ちがいい。
「はい……。興奮します」
正直な感想を述べる。
「よく言えました」
満足気に宮園さんは笑った。
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