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百合×百合オペレーション  作者: 平井淳
第二章:ワクワク遊園地デート作戦

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※閲覧注意です。

 これも宮園さんのため……。


 自分は間違っていない。自分は正しい。


 すっごく恥ずかしいけど、何も悪いことはしていない。


 覚悟を決めた私はホットパンツと下着を膝まで下ろし、サッと便座に腰掛けた。


 宮園さんは立ったまま私を見下ろしている。彼女はどことなく嬉しそうだった。

 けど、そんなにじっくり見つめられたら、出るものも出ないよ。

 

「あはは……。緊張してるのかなぁ。全然出なくって……」


 私は笑って恥ずかしさを誤魔化した。


「やっぱりそうよね。見られてると恥ずかしいものね。焦らなくていいのよ」


 彼女は私の心境に理解を示す。

 無理に急かさないところが彼女の優しさでもある。


「私は恥ずかしがる松浪さんが見たい。誰にも見せない姿を私にだけ見せてほしいの。そうすれば、特別な関係になれる気がするから」


 真剣な眼差しで宮園さんが語りかける。


 その言葉を聞いて私は妙な興奮を覚えた。また、彼女の気持ちには大いに共感できるのだった。


 なぜなら、私もずっと同じことを考えていたからだ。

 宮園さんが他の人には見せない姿を見てみたいと。


 自分しか知らない宮園さん。誰も見たことがない宮園さん。

 そういうものを私は欲していた。


 自分だけが特別でありたい。自分にだけ全部見せてほしい。

 これはまさに独占欲の最終形態ではないだろうか。


 宮園さんも同じ欲望を私に抱いている。


 つまり、彼女が求めるものを私は提供することができる。私の行動一つで彼女の欲望が満たされるのだ。

 

 とても光栄である。そのおかげで私は自分の存在意義を感じる。

 

 本来、排泄なんて他人には絶対に見られたくない行為だ。だから、それは一人でするものである。


 見られたくない行為を他人に見せつけるのは変だといえる。

 でも、宮園さんが見たがっているのなら、見せてあげるしかない。


 とてつもなく恥ずかしいけれど、決して嫌ではなかった。


 私は嬉しかったのだ。彼女が私の隠された部分に興味を持ってくれているということが。

 誰にもさらけ出すことのない私の深部。彼女になら見せてもいいと思っている。


 それが「特別」の証だから。


「いいよ……。ちゃんと見てて」


 きっと二人は特別な関係になれる。いや、もうなっていると考えてもいいだろう。

 普通の関係だったら、こんな恥ずかしいことなんてするはずないし。

 

 放課後に勉強会をしたり、休日に遊園地へ行くだけなら、それはただの友達だ。どこにでもある典型的な友情である。


 でも、私たちはただの友達ではない。誰にも見られたくない姿を見せ合う仲だ。

 私たちはお互いをオンリーワンでナンバーワンだと認め合っている。


「んっ」


 ブルッと身体を震わせる私。

 出したいのに出せなかったものが、一気に溢れてくるのを感じた。


「ああっ……」


 下腹部の力が抜ける。それと同時に清流のような音が響き渡った。

 それは徐々に勢いを増してゆき、私は解放感を覚えるのだった。


 ショロロロロ……。


「あは……」


 宮園さんは笑っていた。すごく嬉しそう。

 喜んでくれている。私は彼女の期待に応えることができたのかな。


 すべて出し切ると、再び身体が震えた。


 恥ずかしさと気持ちよさが入り混じる。私は息を荒くさせながら宮園さんの方を見上げた。


「いっぱい出たわね」


 彼女はいつもの優しい笑みを浮かべながら、私の頬を撫でる。


「宮園……さん……」

「ありがとう、松浪さん。私を特別だと認めてくれて、本当に嬉しいわ」


 宮園さんは私のおでこに手を当てた。

 その瞬間、急な眠気が私を襲った。


 目が回るような感覚。真っ暗になる視界。

 まただ。また謎の意識障害が起こってしまった。


 しかし、私は一つだけ確信を得た。

 この現象を引き起こしているのは、宮園さんであるということだ。


 彼女が私を強制的に眠らせている。

 その方法や目的は……わからない。


「おやすみなさい」


 意識を失う寸前、宮園さんの甘い声が聞こえた。

 

お読みいただきありがとうございます。

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