表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/111

第58話 彼女の為に俺は変態になる


 琳加は俺の上着を執拗に嗅ぎ終えると、やはり聞いてきた。


「今日の事なんだが……朝宮たちに聞いても教えてくれなくてな。とにかく、『もうリツキには関わるな』の一点張りで……どうして喧嘩したんだ?」

「それは――」


 理由を話そうとする蓮見を俺は手で制した。

 琳加がどう思うのかは分からない。

 番長の力でビンタされたら首の骨が折れるかもしれんが、蓮見が恥をかかないで済むなら首の1本や2本は安いもんだ。


「実は、俺が学校でエロ本を持ってるのが朝宮さんたちに見つかったんだ……」

「んなっ!? エロ本だと!?」


 琳加は俺の話を聞くと大声で復唱した。

 琳加さん……住宅街なので声は抑えてね。


「な、なるほどな……確かにその……びっくりは、するかもな」


 琳加は顔を赤くして頬をかいた。

 てっきり軽蔑されるかと思っていたのに、琳加は意外と落ち着いている。


「――だが私は大丈夫だぞ! そういうのは理解があるからな! お姉ちゃんにも……お、男の子はそういうものだって聞かされているし……そんなことくらいでリツキを嫌いになったりなんてしないぞ!」


 琳加はそう言ってくれた。

 俺は安心して通話ボタンに指をかけた119の番号の入ったスマホをしまう。

 ありがとう、まだ見ぬ琳加のお姉さん……でもカツラはもう借りなくても大丈夫です。


「と、ところでだっ! リツキが持っていたのはどんな内容のエロ本だったんだ!? 参考に――じゃなくて朝宮がどういうのを見て怒ったのかを知りたくてな」


 琳加は鼻息を荒くすると取り調べを始めた。


「あぁ、聞かないほうがいいぞ。かなりハードなやつだ」


 なんか脅迫物が多かったな。

 蓮見にはそういうのに興味を持ってると思われているんだろうか?

 俺はどちらかというと、いつも脅迫されているがわなんですが……。


「な、何だとっ!? ハードなやつか……。よ、よしリツキ! 欲求不満で我慢が出来なくなってきたら最初に私に言ってくれよ! 私はなんでもリツキの力になるからな!」

「は、はい……そうします」


 きっと琳加に相談するときは俺が引導を渡される時なのだろう。


 蓮見の優しい気遣いのせいでド変態の称号を頂いてしまった俺は心の中で泣いた。


短くてすみません!毎日投稿は続けます!


【感謝】

昨日は、『ギルド追放された雑用係の下剋上』のコミカライズに多くの方が読みに来てくださってありがとうございました!

おかげさまで、瞬間的にニコニコ静画でランキング総合一位にもなりました!(ヤバい)


陰キャボーカルもアイドル編はもうクライマックス!

終わったらまた新章に突入予定なので、最新話を追いかけ続けてもらえると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓のタイトルをクリックすると他作品のページに飛べます↓
連載版始めました!
下のタイトルを押すと読みにいけます!
『【連載開始!】ライブ直前に怪我をしたアイドルの代わりにステージに立ったら、マネージャーの俺の方が大人気になってしまった件』
作品のブックマーク・☆評価お願いします!
<(_ _)>ペコッ
連載中ラブコメ!
下のタイトルを押すと読みにいけます!
『山本君の青春リベンジ~学校でイジメられてた俺が努力して生まれ変わり、戻ってきてからクラスメート達の様子がおかしい件~』
作品のブックマーク・☆評価お願いします!

    
新刊!
『【漫画】クラスで陰キャの俺が実は大人気バンドのボーカルな件』
  ▼▼▼ 画像をクリックすると、書籍情報へとアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
  ▲▲▲ 画像をクリックすると、書籍情報へとアクセスできます ▲▲▲  
― 新着の感想 ―
[一言] 番長気持ち悪いなぁ…引く
2020/10/25 01:59 退会済み
管理
[気になる点] こーのコミュ症は、背負われすぎるのもかえって負担になるって……わからんからコミュ症なんだよな、うん。 蓮見ちゃんが爆発しなきゃ良いけど。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ