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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『悪夢の研究』と『今は無き国』  作者: 橋本 直
第八章 始まる非道なる事件の捜査

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第48話 リアルに再現されたプラモ

「あらあらかなめちゃんがまじめに仕事しろなんて言うからびっくりしちゃったわ!今日は雪でも降るんじゃないかしら」 


 手を合わせているアメリアにかなめは照れたように頭を掻いた。そのままいつもはかなめが言い返してひと悶着あるところだが、何事も起きずに大人しくかなめは仕事場に向った。


「その仕事を振ってくれる人が来たぞ。ちゃんと対応しないとその仕事を振ってくれないぞ」 


 カウラは散っていく野次馬達の間から白いセダンから降りている茜達の姿を見ていた。


「そうだな。どういう指示を出すか。実に見ものだな」 


 そう言うとかなめはそのまま茜達を無視してハンガーへと急いだ。


 誠がハンガーに足を踏み入れると、誠の専用シュツルム・パンツァー05式乙型の前で足を止めているかなめがいた。


「どうしたんですか?西園寺さん」 


 かなめはランに言われてランの機体に似た赤い色から白い色に塗り替えた自分の機体を見上げた。


「リアルに作ってたんだな、アメリアの奴。細かいところまで結構凝ってやがる」 


 誠の濃い緑色のステルス表面塗料に部隊章の『大一大万大吉』を描いただけの飾り気のまるでない機体が目に入った。


「そうよ。いつも整備している島田君から貰った資料を使ったんだから。どこまでも資料通り、完璧な仕上がりよ」 


 胸を張るアメリアとあまりの反響に照れている誠がそこにいた。


「行きますか」


 誠は控えめにかなめに声をかけた。


「ああ、行くか」


 そう言うとかなめは気が付いたようにそのまま機動部隊の詰め所に向かう階段を上り始めた。



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