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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『悪夢の研究』と『今は無き国』  作者: 橋本 直
第五章 異様に過ぎる『彼』

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第27話 誠の正直な感想

「神前さんは何か気づいたことは?」 


 そう茜に言われて自然と誠は手にした刀を茜に差し出した。


「剣が反応しているんです。なんと言ったら分かりませんが、とにかく剣がここに来てから妙に熱を帯びてきているんです」


 誠にもはっきりと今言えること。この剣は怒っている。科学がしたこと。人がしたこと。それに怒り狂っている。誠にはこの温かみがそんなことを意味しているように感じられた。


「やはり待機状態に入ったようですわね」 


 茜はそう言うと口元に笑みを浮かべた。その視線は誠の手と握られた刀に向いていた。


「待機状態?なにか?この法術適正者の成れの果てを見て神前がビビると何かが起きるのか?」 


 そんなかなめの言葉を無視して茜は開いた端末を仕舞うとさらに奥へと歩き始めた。


「まだこんなのが続くんですか?俺もう飽き飽きですよ!こんなの二つも三つも見たくありませんよ!」 


 島田は明らかに食傷気味で手を握ってくるサラと一緒に一歩遅れて誠達に続く。隣の部屋は完全に金属のようなものが先ほどの強化ガラスの代わりに壁面を覆っていた。


「見えないわね。レンズが曇ってるのかしら」 


 アメリアがそう言うが、茜はその中央にのぞき穴があるのを指差す。すぐにのぞくアメリア。だが、茜は中のモノには関心が無いというように誠の手の中の刀を見つめていた。



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