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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『悪夢の研究』と『今は無き国』  作者: 橋本 直
第四章 東都都庁別館

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第24話 最終関門に達して

 奥には金庫の扉のようにも見えるものが鎮座している。迷うことなく茜は進んだ。彼女はそのまま扉の横のセキュリティーにパスワードを打ち込んだ。


「ここまでは一般向けのセキュリティーか。この奥に天地をひっくり返すような秘密があるってことだな」 


 かなめはそう言うと開いていくドアの中を伸びをしてのぞき込む。そんなかなめを冷めた目で見ながら茜はそのまま中へと歩き出した。


 無音。ただ足音だけが聞こえていた。


「遅れるんじゃねーぞ。全員のパスワードが次のセキュリティー解除に必要だからな」 


 ランの言葉に誠は思わず手を握り締めた。彼の後ろでは観光気分のサラとニヤニヤしている島田がついてきていた。そして30メートルほど歩いたところで道は行き詰るかに見えた。しかし、すぐに機械音が響き、行き止まりと思った壁が開く。


「ずいぶん分厚い扉だねえ。なんだ?化け物でも囲ってるのか?」 


 軽口を叩くかなめを無視して茜は歩き続けた。


「わくわくしない?神前君。なんかとんでもないモンスターとか出てきそうな感じ。どこかの遊園地のアトラクションにも似てるわね」 


 後ろから先ほどまで臓器の標本を見ても怯えていたサラに声をかけられるが誠はつばを飲み込むばかりで答えることが出来なかった。


 カウラは通路の壁を触ったりしながらこの場所の雰囲気を確認しようとしているようだった。かなめは後頭部で両腕を組みながらまるで普段と変わりなく歩いていた。アメリアは首が疲れるんじゃないかと誠が思うくらいきょろきょろさせながらアトラクション気分で歩いていた。


 そして再び行き止まりにたどり着いた。


「おい、島田。もっとこっちに来い!パスワードが揃わねーだろ!」 


 ランがそう言って最後尾を歩いていた島田を呼んだ。


 彼がサラにくっつくようにやってきたとき重そうな銀色の扉が開いた。



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