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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『悪夢の研究』と『今は無き国』  作者: 橋本 直
第三十九章 鋼の巨人の力

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第181話 敵の秘密兵器

『07式だと?こんなのもまで用意していたのか……神前とりあえず抜刀だ!ただ、これで東和陸軍は自らが今回の事件の関係者だと自白したようなものだ。これは行き掛けの駄賃だ!機動性重視の07式に対しタイマン勝負なら05式に分がある!一気に決めろ!』 


 カウラの叫びがコックピット内に響く。目の前の07式は東都陸軍の海外派遣軍に一部採用されているシュツルム・パンツァーである。その手には市街地だというのにレールガンまで装備されていた。誠はすぐに距離を取ればやられると察知して抜刀した。


 丙種出動では最強の武器である法術反応式ダンビラを掲げて誠の機体が07式に斬りかかった。東和陸軍のパイロットはどうやら教導隊の隊長をしていたランの教え子らしく、動きは明らかにランの教導部隊を思わせる的確な動きで誠の斬撃を次々とかわした。


『神前!熱くなるな!あくまで07式の動きを止めるのが目的だ。戦争をしているわけじゃ無い!』 


 カウラの言葉が響いたと同時に誠は機体が空間爆発で吹き飛ばされるのを感じた。誠の05式はバランスを崩しかけるが何とか左足を踏ん張らせて体勢を立て直しにかかった。


『空間破砕……相手も法術師か?』 


 おもわずかなめがつぶやいていた。干渉空間の内部の分子構造を一挙に崩れさせる空間破砕。嵯峨が得意とする法術だとランから聞いていた。その展開のスピードから明らかに相手がランの教導を受けた法術師であることがそのことからも誠にも分かった。


『ランの餓鬼の教導を受けた法術使いのパイロット。難敵だな。こっちは飛び道具が無いんだ。距離は詰めておけよ。距離を取ると敵は持ってるレールガンを撃ってくる。その距離を稼がせたらこちらの負けだ』 


 かなめの言葉を待つまでも無く誠も体勢を整えながら敵のレールガンをけん制するように敵の右手に絡み付ける距離を保ちながら身構えていた。しかし、レールガンは特性上、至近距離での射撃には適していないのは誠も知っているので、ダンビラの届く間合いを維持しつつ07式と対峙した。


『今クバルカ中佐が厚生局の地下に突入した!現在例の化け物を捜索中だ。とりあえず時間を稼げ』 


 カウラの言葉で少し気が楽になった誠はじりじりと敵との間合いをつめた。距離が稼ぐのが無理だと悟ったのか、07式はレールガンを放り投げた。


「良い覚悟だ!そんなもん使ったらここら辺は火の海なんだ!お前も東和国民ならそれくらい考えろ!」 


 その瞬間に07式の右側に回りこんだ誠はそのまま上段からダンビラを振り下ろした。相手も素早くレーザーソードを抜いてこれを受けた。激しい剣のぶつかる光が辺りを照らし出した。


『そのまま押せ!こういう場所でのシミュレーション経験と剣道場の跡取り息子の格闘経験の差を見せろ!』 


 かなめの叫びに合わせて今度は中段から突きを三回、下段から足を狙っての斬撃を加える。


 最後の右足への斬撃が直撃して07式は体勢を崩した。


「これで!」 


 誠は叫びと共に中段に構えた軍刀の突きを07式の頭部に突き立てた。07式の頭部ははじかれるように胴体を離れて路上に転がり落ちた。センサーを失い07式の動きが鈍るのが誠にも分かった。


『右足を取れ!そのまま動きを止めるんだ!』 


 カウラの言葉が飛ぶと誠はそのままダンビラを07式の右足に突きたてた。動きを止めた敵機を見ながら誠は大きく肩で息をして気持ちを整えた。


 誠が見る限り、07式のパイロットは現段階で明らかに戦意を喪失していた。




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