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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『悪夢の研究』と『今は無き国』  作者: 橋本 直
第三十九章 鋼の巨人の力

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第179話 一応、羞恥心と言うものがあるので

「どこ行くの?」 


「ちょっと着替えを……やっぱりパイロットスーツの方が操縦しやすいんで。制服だと袖とかスイッチに引っかかったら大変でしょ?」 


 そこまで誠が言ったところでアメリアは大きなため息をついた。


「酒が入るといつも脱いでるじゃないの。そこの奥なら場所があるからそこで着替えなさい」 


 どこかぴりぴりした雰囲気のアメリアに逆らえずに誠はそのままテントの奥に置かれた銃器の間で冬用の防寒着を脱いだ。


「がんばれよー!応援してるからなー!」 


 明らかにやる気の無い調子で小火器管理の責任者として使用火器のチェックをしていた技術士官が声をかけてくるのに愛想笑いを浮かべながら誠はベルトに手をかけた。


「でもリョウ・ライラ中佐のレンジャーは何をしているんですか?あの人達機動隊の補助任務に就いているはずですけど、機動隊の人達の姿も見えないし……どこに居るんですか?」 


 着替えている誠を完全に無視しているカウラの言葉が聞こえた。


「ああ、ライラさんもバックアップで動いてくれるわよ。隊長が……気を利かせているみたいだし、ライラさんも私情を捨てて動いてくれているけど……二人の恩讐はどうも消えそうにないわね」 


 誠は上着のボタンをつけている。見ているわけではないのだがアメリアが苦笑いを浮かべているのが想像できた。


「恩讐ねえ……実の親を殺された恨み。かといってその仇にも娘がいる。分かりきっていても心の整理はつかないものですよ。人間って」


 アメリアに答えるように誠は思ったことを口にした。作業着に着替え終わり誠は装備を身につけていた。暗い話も一段落したようなのでそのままヘルメットを手に二人の前に立った。


「ああ、早かったわね。行きましょう。いつどんな形であの化け物が地上に出て来るか分からないわ。アレが地上に出てくる前に地下を先行しているランちゃん達が始末をつけてくれれば一番楽なんだけど」 


 そう言うとそのままアメリアは誠とカウラをつれてテントを出た。トレーラーには巨大な司法局実働部隊の切り札の人型兵器シュツルム・パンツァー05式乙型が搭載されていた。


「じゃあ指揮だけど、そこの軽装甲車両でいいかしら?」 


 アメリアが指差したのは治安出動用として導入されたもののまるで使用機会の無かった軽乗用車に装甲を施した車両だった。


「では遼州同盟司法局所属、実働部隊第一小隊、出動します!」 


 カウラはそう言ってアメリアに向けて敬礼すると走って車両へと向かう。誠はそれを見ながら05式のコックピットに乗り込んだ。


『おう、おせえぞ!』 


 システムを起動するとすぐにかなめの声が響いた。モニターには相変わらず私服で作業を続けるかなめの姿が見える。


「すいません!それより進行状況は?」 


 誠はそう言いながらシートベルトを締める。起動したシステムが全集モニタを起動して同盟司法本局ビルの周りの闇を映した。


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