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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『悪夢の研究』と『今は無き国』  作者: 橋本 直
第三十七章 用済みの研究者

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第170話 同時進行する世界

「どうする?」 


 一仕事終わった後だというのにかなめがカウラに確認を求める視線には緊張感が残っていた。端末を手に何度も操作してみせるカウラの表情も硬かった。誠はただ二人を見比べてその奇妙な行動の意味を推測していた。


「もしかしたらクバルカ隊長や茜さんのところでなにか……」 


 そう言った誠を見るとカウラはこめかみに手を当てた。


「神前。勘はいつでも合格なんだよな、オメエは。現在どちらも通信が途絶えてる。工藤博士の研究室、北博士の個人事務所で何かがあったのは確定だ。どちらも東都警察の機動隊が出動したそうだ」 


 かなめの言葉に誠は呆然とした。工藤博士の勤務先の東都医科大のキャンパスは東都の山の手にありここからでは間に合う距離ではなく、北博士の個人事務所も繁華街の一等地にあり誠の干渉空間を使用しての瞬間転送などが出来る広い空き地などがあるような環境ではなかった。


「でもこれで三人は全員今回の事件に関わっていたことが分かったわけだ。そしてこの研究を闇に葬ることを目的で動いている三人以上の腕利きの法術師を戦力とする組織が動いている」 


 カウラの言葉に誠は唇を噛んだ。


 公然と破壊活動を行う法術テロリスト。それまでの人体発火で自爆すると言う遼州系の左右両翼のテロリストの活動とはまるで違うテロを行う新組織の存在。そしてその登場が地球圏への脅威になりうるとして法術規制で圧力を強める地球の列強が同盟に徹底した取り締まりを求めてきていることは当事者である誠も知っていることだった。


「おい、何、しおれた顔してるんだよ」


 かなめの笑顔が先ほどまでの複雑なそれではなく、いつものいたずらっ子のそれに戻っていた。


「今連絡が入った。騒ぎはあったらしいが嵯峨警部達もクバルカ中佐達も無事だそうだ。連中のほうに現れた刺客も本気で暴れまわるつもりでは無く、顔出し程度で去ってくれたようだ。一安心だな」 


 そう言ってカウラは携帯端末をスタジアムジャンバーのポケットに押し込むと立ち上がった。誠も気がついたようにそれに続いた。



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