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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『悪夢の研究』と『今は無き国』  作者: 橋本 直
第四章 東都都庁別館

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第17話 違和感のある人々

 東都都庁別館の警察鑑識部のある巨大ビル。その玄関ロビーで来客用の椅子に腰かけ、両手であったかいマックスコーヒーを飲む東都警察と同じ規格の制服を着た小さなランの姿は非常に目立つものだった。さらにその隣では同じく缶のお茶を啜る和服の茜が座っていた。ロビーを通る警察関係者達がこの二人と一緒にいる誠達を好奇の目で見るのはあまりにも当然過ぎた。


「コイツが小便行きてえとか言い出してパーキングエリアに止まったのが悪いんだよ!」 


 かなめはそう言うとパーカーのフードをいじっていた島田の頭を小突いた。かなめの言葉に島田はただ苦笑いを浮かべていた。


「そこでタバコの煙がどうので一般市民と喧嘩を始めようとしたのは誰だ?あそこで貴様がいつも持っている銃の事がバレたら今頃警察を呼ばれて事情聴取の最中だ。銃を持ち歩くなとは言わないができるだけ隠せ」 


 カウラの視線を浴びてかなめは自分の責任を感じて後ずさった。


「茜ちゃん。ここに来なければいけない理由。ちゃんと示して見せてね。ここは東都警察の鑑識なんだからそれなりの証拠の品が有るんでしょ?それがお仕事なんだから」 


 手にマックスコーヒーを持っているアメリアがそう言って椅子に腰掛けている茜を見下ろした。


「そうですわね。でも、たぶん一目見ていただければすぐにお分かりになると思いますの。たぶん今夜の夢に見るほどはっきりと脳裏に刻んでいただくことになりますわ。眠れなくなってしまったら……それはこのお仕事の宿命と言うことで勘弁していただけますわね?」 


 それだけ言うと茜は軽く周りを見回した。そしていつの間にか消えていたラーナがエレベータの前で手を振るのを見つけて立ち上がった。



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