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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『悪夢の研究』と『今は無き国』  作者: 橋本 直
第三十六章 異質な襲撃者

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第166話 違法研究者との接触

 干渉空間から飛び出した視界に明るい照明のリビングが広がっていた。誠は拳銃を構えながら周囲の確認をした。そこにはウィスキーの酒瓶をテーブルに置いている四十手前位の女性がとろんとした瞳で誠を見つめていた。


「同盟司法局です!」 


「ふーん」 


 突如現れた鏡面のような空間から現れた誠を見ても片桐博士は驚くわけでもなく、明らかに酔いつぶれる寸前のとろんとした瞳で誠を見つめた。


「あのー……安全を優先して……その……何か?」 


 大男である誠が銃を構えているというのに片桐博士は無関心を装うように空になったグラスに酒を注いだ。


「なるほど、実験以外でこういう光景に会えるのは面白いわね。あなたも飲む?覚醒した法術師の捜査官さん」 


 そう言うとよたよたと立ち上がる彼女を誠は銃を置いて支えた。


「大丈夫よ、そんなに飲んでないから」 


 明らかにアルコールのきつい匂いを放っている片桐博士がそこにいた。誠はその乱れた襟元に視線が向くのを無理して我慢した。


「司法局の方が動いているってことは……もう、終わりなのね。聞きたいのは同盟厚生局と私の関係でしょ?良いわ、話してあげても」 


 そう言うと誠の分のグラスを取りに行くのを諦めて元の席に座りなおす。そして再びグラスになみなみと注がれたウィスキーを半分ほどあおった。


「そんなに飲んだら……」 


「気遣ってくれるの?若いお巡りさん」 


 片桐博士の顔に妖艶な表情が浮かぶ。だが、誠はようやくここに来た意味を思い出して銃を手にとって構えた。


「このマンションに法術犯罪者が侵入しました。安全の確保に努めますのでご協力を……」 


 そこまで言ったところで隣の部屋で銃声が響いた。誠は思わず彼に身を寄せる片桐女史をしっかりと抱きしめるような形になった。


「本物の法術師同士の戦いが見れるのね。自然覚醒した個体に何が出来るのか……所詮私の理論では到達できなかった地点ですもの。せめて実物だけでもはっきりと見たいものね」 


 片桐博士のうっすらと浮かぶ笑みに誠は目を奪われていたが、すぐにドアの近くに銀色の干渉空間が浮かぶのを見て立ちはだかるようにして銃を向けた。しかし、それはすぐに消えた。そして今度は後ろから強烈な気配を感じて振り返る。そこには隣のベランダから飛び移ってきていたかなめの姿があった。



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