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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『悪夢の研究』と『今は無き国』  作者: 橋本 直
第三十一章 自分にも訪れるかもしれない悪夢

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第148話 疲労困憊する仲間達

 寮に誠達が着いたときはすでに日付が変わっていた。


「今日は早く寝ろって言ってもこの時間だ。すぐに寝ろ。着替えもしなくていーかんな。明日シャワー浴びればそれでいーだろ。今は時間が惜しい」


 ランはそれだけ言って自分にあてがわれた部屋に向った。小さいくせにやたらとタフなランは誠から見てもどうしても疲れているようには見えなかった。


「アタシは寝る時は裸で寝るから。神前?覗くか?」


 サイボーグのかなめはそんな冗談を飛ばしてそのまま部屋へと向かった。


「あの二人は例外として。アタシはくたくたよ。誠ちゃんは平気?」


 いつもはアルカイックスマイルを浮かべているアメリアの表情にも疲れの色は見えていた。誠は声を出すことも辛いほどの疲労に苛まれていた。


「私は着物が乱れますのでお着替えをさせていただきますけど、皆さんはクバルカ中佐の言う通りそのまま布団に入られた方が良くってよ。明日も早いんです。今は疲労を回復することが私達のお仕事ですわ」


 そう言う茜も歩くのがやっとと言うほどに疲れ切っているように見えた。


「そうっすか。サラ、お休み」


 こちらは不死人と言うだけあってタフな島田はサラにそう言ってサラにあてがわれた部屋へと向かっていった。


「神前。今日は内容が濃い一日だったな。こういう日も悪くない」


 言葉の割に、カウラの表情は疲労の色を帯びていて硬かった。


「カウラさん。無理しない方が良いですよ。じゃあ、僕は寝ますから」


 そう言って誠は自分の部屋に帰っていった。誠は黙って部屋に戻ると着替えもせずにそのまま布団を敷いて眠ろうとした。


 睡魔はここまで疲れると中々襲ってくるものでは無かった。


「あんなもの見せられたらな……自分の身体が急に膨らみだして化け物に変わってしまうんだ。意識も無くなってただの道具になる。それにあの三人の法術師。あれほどの動きは僕には無理だよ。西園寺さんのお母さんはあのくらい楽にやってのけるって言ってたけど……だから『甲武の鬼姫』って呼ばれるんだ。それに引き換え僕はどうすればいいんだろう?努力でどうにかなるレベルの話じゃないぞ」


 次々に疑問が誠を襲う。そしてその回答のように法術暴走の恐怖が身体を冷やしていく。


「あ、暖房付けるの忘れた」


 そう言うと誠は布団から起き上がって机の上のリモコンに手を伸ばした。


「この手も法術暴走すればどうなるか……」


 そんな独り言を言うと誠はエアコンの暖房をつけて布団にもぐりこんだ。そしてようやく睡魔と言う友の(いざな)いによって眠りにつくことが出来た。




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