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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『悪夢の研究』と『今は無き国』  作者: 橋本 直
第二十二章 『特殊な部隊』の先輩

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第121話 凄腕同士の会話

「で?西園寺の嬢ちゃんよ……その頼みに俺はどう答えると思う?」


 不機嫌そうに親父はつぶやく。その瞳をにらみつけながらかなめは笑顔を浮かべた。


「受けるね、アンタは。アンタはそう言う人だ。叔父貴にはそう教育されてるんだろ?叔父貴は今でもそう言う男だ。アンタ等を率いた時から今まで少しも変っちゃいねえよ」


 かなめはそう言って大将の目を見つめた。


「俺も随分お人よしに見られたもんだな。それと隊長は相変わらずか。あの人はいいところも悪いところも変わらねえのか……あの人だけは変わらねえ。それは良いことだ」


 大将は苦笑いを浮かべながら手拭いで顔をぬぐった。


「じゃあ断るのか?叔父貴に受けた恩。忘れちゃいねえだろ?」


 かなめは矢継ぎ早にそう言った。


 親父は目をランに向けた。小さなランは不敵な笑みを浮かべながらにらみ返した。


「アンタの腹はこの娘等が来た時から決まってたんだろ?」


 レイチェルはそう言ってほほ笑んだ。


 親父は苦笑いを浮かべつつ静かにうなづいた。


「しゃあねえね。ランと西園寺の嬢ちゃんとの仲だ。引き受けてやるよ。それと隊長には一生かけても返せねえ借りがある。俺達を人間に戻してくれたのはあの人だ。その人の部下を見捨てることなんて俺にはできねえ」


「よし!」


 ランはそう言うと店の中を見回して、黙ってやり取りを見つめていた誠達一人一人を目で確認した


「それよりランよ……うどん、はどうする?うどんは腹には溜まらねえぞ。たくさん頼みな。金は貰うがな」


 ぼそりと大将がつぶやくのを聞いてアメリアが手を挙げた。


「かけうどん大!」


 アメリアの注文ににやりと笑った大将はうどんを茹で始めた。


「じゃあ、アタシもかけの小で」


「アタシは釜玉」


「そうだな……私はおろし醤油の中がいい」


 ラン、かなめ、カウラが次々と注文する。


「じゃあ僕は……」


「俺はざるうどん!」


 注文しようとする誠を遮って島田が叫んだ。


「もう!正人ったら……誠ちゃんが注文しているところじゃないの……私もざるうどんの大」


 サラが慌ててそう言った。


「はいはい、サツマイモが揚がったよ」


 レイチェルはそう言ってトレーにサツマイモの天ぷらを並べた。


 先ほどまでの殺気はすでにこの場には無い。誠はその事実に気づいて苦笑いを浮かべた。



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