151.はいはい
現れたのは、オレンジ色の髪をした美女だ。
しかも裸身である。
「はいはい、おっさんの女になる人外って基本全裸だよね」
私は空間を切り裂いて、そこから毛布を取り出す。
「どこに入れてんだよ……」
そして毛布を女性にかけてあげる。
白色闘気を流すと、女性は目を覚ます。
「…………」
「大丈夫ですか?」
女性はボウッと私を見つめた後、きゅっ、と抱きしめる。
「……すき」
「はいはい好ききましたー」
古竜がツッコミを入れる。
「もう何百回見たかね、この展開」
「そんなに見てないでしょう……」
女性は私に抱きついたまま言う。
「……だいて」
「はい抱いてきましたー。もう何千回みましたかね、この展開」
そんなに女性を抱いたことないですが……。
「抱いて、というのはどういうことですか?」
「? ぎゅっとしてってこと」
なるほど、そういうことでしたか。
そういえばこの子は聖剣。しかも長い間誰にも握られてこなかった。
だから、人恋しさを覚えてるのだろう。
ぎゅっ、と私が抱くと、女性は小さく息をつく。
「……すごく落ち着く。あなた、いい」
「かーらーのー?」
「……お嫁さんにしてほしい」
「はいきましたー。もう何億回も見たよこの展開。正直見てるこっちは飽き飽きしてるんっつーの」
古竜の頭を、ミブロが強めにたたく。
「あれくさんだぁさんに茶々を入れるな殺すぞ」
「古竜じゃなかったら死んでるっつーの!」




