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109.氷鬼と四天王



《氷鬼Side》


 アレクたちが街を出発した、一方そのころ。

 魔神の封印祭壇のある、王都ウフコにて。


 ウフコの街中央には、元々ドワーフ王の住んでいた立派な、石造りの城がある。


 その城の最上階、謁見の間の玉座に、一人の鬼が座っていた。


 白い肌に、青い髪の青年だ。

 額からは1本の角が生えている。


「なに……? 氷鷲がやられた……?」


 配下の子鬼が、氷鬼に報告する。

 不愉快そうに氷鬼が表情をゆがめる。


 それだけで、子鬼は吹き飛ばされる。

 怒りの感情とともに闘気オーラが吹き出したのだ。


「うきき! 氷鬼さまぁ! やつはやられて当然ですよぉ!」


 1匹の猿の魔族が、氷鬼の前にひれ伏しながら言う。


「わふふん。やつは我ら、氷鬼四天王のなかで最弱ですからね」


 その隣には、犬の魔族が座っている。


 この猿、犬の魔族は、氷鬼の眷属のなかでも、特に強い力を持つ【四天王】に所属する。


 そして……。


「おまえはどう思う、桃太郎?」


 犬の魔族の隣には、一人の、人間の女が座っている。

 女は長い髪を武士のように束ねていた。その腰には日本刀がぶらさがっている。


「…………」


 桃太郎と呼ばれた女は、しかし黙ったままだ。


「きき! おい桃太郎てめえ! 氷鬼様が話しかけてるだろうが! 無視すんじゃあねえぞごら!」

「…………」


 桃太郎は立ち上がると、ふっ、と煙のように消えた。


「やれやれ。わふん。あの人には困ったものですね」

「ききき! 氷鬼様ぁ! 次はおれっちをいかせてください!」


 猿の魔族が挙手する。

 

「いいだろう。いってこい、氷猿アイス・モンキー

「ききき! おれっちが必ずや、氷鷲をぶっ倒したその人間をぶっ殺してきます!」


 ふっ……と犬の魔族が鼻で笑う。


「相手が人間だからといって、足をすくわれないようにしてくださいよ、氷猿」

「きき! あったりめえだろ、犬! おれっちが相手がたとえネズミだろうと、全力で踏み潰してくるぜえ!」


 しかし、残念ながら相手はネズミではなく、ましてや、竜でもなく、剣の神であることを……。

 氷猿は、知らないのだった。

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