青年期 十八歳の晩春 五四
「出陣まで三日というところか」
ボーベンハウゼン卿の私室には中庭を見下ろせる出窓があり、そこから馬具を大急ぎで整えようとしている馬丁達の姿が見えた。今から四方に散り、周囲の安全を確認しに行く物見の準備であろう。
「馬は最低限の早馬を残し全て抽出しよう。近隣荘の男衆をかき集めれば四〇騎剰りになるか」
「それは……実に勇壮な光景でしょうね」
「尤も、殆どは賑やかし程度のものだろう。馬に乗って移動するのと驃騎兵として戦働きをするのは別の事だからな」
陣上げの号令の後、各々の役割に従って散っていくボーベンハウゼン卿の配下に取り残された私は、彼から茶でもどうかねと誘われてここに連れてこられた。
言うまでもなく世間話のために呼ばれたのではない。卿とてお忙しい方だ、根無し草の冒険者とのんびり茶をしばいてはいられまい。
良い部屋だった。露台に出れば中庭に集まった配下に声をよく届かせることができ、同時に尖塔の上以外からは射線が通らぬため暗殺にも強い。
調度も貴人を持て成し、いざとなれば部屋を明け渡して滞在させるのに無礼がない程度に整っており――立派な客間を持てぬ騎士や下級の貴族にはよくあることだ――心配りが行き届いた騎士らしい実用性に溢れた部屋である。
あ、中庭の片隅で剣友会の面々が集まっているのが見えた。何やら椀やら酒杯やらを大量に差し入れられている。可愛らしいお嬢さんの姿も多く、ジークフリートは縋られるように老人から手を握られていた。
開囲後に初めて訪れた上に朗報まで持ってきた我々は、ちょっとした救世主扱いということか。早馬として出た婿殿の護衛をしていたマルギット達と違い、直接戦った訳でもないから皆困惑しておるな。
嫌われているのでもないし、そのまま歓迎されておけばよかろう。鷹揚に受け取ってこそ相手も安心しようものであり、剣友会の名が上がると思えば悪い物ではない。
「それから防備を残し、歩卒を五〇から八〇は引き連れて行くことになる。半数以上は輜重兵として荷を牽かせるが……」
「兵糧は大丈夫なのですか? 攻囲を受けてかなり困窮していたように見えますが」
む、と些か苦しそうに卿は顎に手をやった。いかん、些か直裁に問い過ぎたな。帥の素人であろうに何を生意気なと思われても仕方がないか。
ただ、素人目にもフラッハブルグの物資は窮乏していた。ジークフリート達がもてなされている鍋も粥なんだか白湯なんだか分からない薄さであるし、中庭の家畜小屋は空になっている。種豚さえ潰さねばならぬほど追い込まれ、最後の頼りである備蓄の大麦さえ払底しかけていたようだ。
帝国の税法だと主食の小麦やライ麦が穀物納税品の多くを占め、代わりに大麦は畑一町辺りの税率が低いため備蓄に使われることが多い。安価で製粉せず粥にして食えるため、帝国人が“石囓り”――ライ麦パンの蔑称――と並んで“粥啜り”と他国から呼ばれる原因の一因となるほど普及している。
当然、そういった穀物は後の備えとして倉庫に堆く積まれるか、貧民の常食として大量に出回る。
それさえ乏しくなるのは相当に追い込まれていた証拠だ。
「……一応、最後の最後に遮二無二に討って出て攻囲を一部でも解き、避難民を落ち延びさせようと思い残しておいた食料がある。全て調理せずとも食える物だ」
「それは……また随分と思い切ったことを」
「囲むだけ囲み、襲うだけ襲って降伏を促さないのだぞ。降ることもできぬなら、せめて騎士の意地として城を枕に討ち死にし、民草を一握りとて逃がす他なかろうよ。誰かが生き延びねば、ボーベンハウゼンの武名が伝わらぬ」
豊かな髭を捻りながら重い吐息を床に敷き詰めるように吐き出したボーベンハウゼン卿は、正しく無骨な田舎の騎士であらせられた。
アグリッピナ氏に付いていた時に出会った中央の騎士達は随分毛色が違う。彼等も剣を帯び馬を駆ってこそいたものの、その風情は帝城のそばでよく見かけた官吏に近い物があった。
当然か。彼等の仕事は代官として荘を治めることや街道上の警邏に重点が置かれており、どちらかといえば地方官僚として求められる能力の方が多い。いざ有事が訪れ軍を挙げるとなれば従軍するのは当然なれど、今となっては騎士だけを集めた重騎兵部隊が編成されることも希であるため、やはり高級士官として徴収兵を指揮することを求められる。
対してボーベンハウゼン卿のような地方の騎士は代官でもあるが、いざとなれば帝国防衛の最先鋒として真っ先に突っ込んでいく役割を期待され、同時に小競り合いを治め野盗を駆る前線指揮官としての立場も期待される。その有り様はどちらかと言えば戦士といった、古き良き自身の武に誇りを抱くもの。
所変われば人も変わる、の官僚版だな。
「だから兵糧はある。最低でもあと一月は粘るつもりで倹約したからな、潤沢とは言えぬが行軍は十分にできる量だ」
「しかし、それを持ち出しては民草が荒れはしませんか?」
「マルスハイム伯は無慈悲な方ではない。私の手紙さえ届けば救援も来る……筈だ」
また随分と希望的なことを。
とはいえ、攻囲の真っ只中ならともかく、今ならば外に出て食える野草を摘むなり鳥を打つなりして食料の確保はできるか。まだまだ不安だろうから荘に戻ろうとする避難民はいまいが、それでも徒歩圏内の荘であれば戻って食料を取ってくることも不可能ではない。
それに彼等も荘に残してきた畑が心配だろうからな。農繁期真っ只中の今、蒔いた種に最も気を払ってやらねばならぬ時期だ。それを長期間放置しているとあれば、命が助かった今でも気が気でなかろうよ。
少ない数の民が危険を押してでも一度は荘に戻りたがろう。その時に備蓄物資を引き上げさせれば、多少は食い物も増えるか。
幸いにも敵は積極に的に略奪を行っていない。荘を襲って火を放つことはあれど、穀物庫と畑には手を付けていない所が殆どだとマルギットが言っていた。土豪側としては動死体の軍勢で世情を混乱させ、押っ取り刀でやってきた巡査吏や救援を求める急使を騎兵隊により封殺。大勢が決した後にゆるりと進行し、放棄された荘からのんびり財貨を奪い取る算段であったのだろう。
もう少しで上手く行きかけていた所が実に恐ろしい。いや、一部が綻んでいたとしても問題なく進んでいると言えるのか。
マルスハイム辺境伯の領地が土豪勢力の決起により何処まで制圧されることを見込んでいたかは不明だが、だとしても相当に気前よく“くれてやる”つもりでことを運んでいたのだな。最悪マルスハイム以西全てを一度明け渡すつもりだったと言われても頷ける。
中途半端はいかんからな、土豪が“決戦”を意識する状況を作らねばならない。然もなくば彼等は今一度の復権を狙って離散し、ゲリラ的に方々へ潜伏することもあり得る。
これは下手をすると帝国にとっては策が空振りするよりも辛い。
専門的な軍事知識を持った野盗が大量に生まれることとなり、更には外国に亡命した一派が血統的なマルスハイム辺境領域の領有権を背景とし、敵国の援助を受けて失地回復戦争を仕掛けてくることにも繋がるからだ。
前世の西欧でもよくあったアレだ。政争に敗れて落ち延びてきたり、継承権持ったヤツを強引に拉致して縁戚関係に持ち込んで無理矢理頭首に仕立て、都合の良い王国を打ち立てようとする物だ。回り回ってスペイン継承戦争めいた大戦に発展しては目も当てられない。
なので帝国が描く図では、この反乱の終わりは会戦により土豪側氏族を木っ端微塵に粉砕し、政治基盤の欠片も残さぬほど咀嚼することにある。
……さて、要らんことすんなとマルスハイム伯の一派から睨まれなければいいのだが。アグリッピナ氏の庇護があろうとも、地元勢力と仲が悪いのはよろしくないからな。
「失礼致します、ボーベンハウゼン卿。お茶をお持ち致しました」
「ああ、入れ」
暫し二人で中庭を見下ろしながら考え込んでいると、従者が茶を運んできた。あの鳩を取りに行った若い従者だ。
手付きは洗練されているとは言い難いものの、動作の一つ一つがきびきびしており実に軍人らしい。従者ということは卿の血縁に近いか、或いは実子なのかもしれない。目元が少しだけ似ているようにも見える。
「面傷か」
「えっ? あっ、これですか」
緊張しているようなので解してやろうと声を掛けると、彼は恥ずかしそうに頬の傷を掻いた。
「お恥ずかしながら、壁で矢を射かけておりました所、反撃を貰いまして」
「なに、逃げ傷ではないのだ、誇りたまえよ。世のご婦人は武人の戦傷には色気を見出すものだ、モテるぞ」
そうでしょうか、と顔を赤くする彼に笑ってこたえた。ジークフリートの面傷はかなりデカいし目立つから、カーヤ嬢を出し抜こうとする女給からよく触られているのを見る。この時代、細面のイケメンよりも男気ある戦士の方が女ウケはよいものだ。
いざという時、自分のために戦ってくれそうという安心感が強いのだろう。
「私は誇れるような傷がなくてね、いつも鏡を見て物足りなく思うよ。初見の相手からは貧相な坊や扱いされることも珍しくはない」
対して私は妖精のご加護――ないしは呪い――によって未だに傷が残らん。マルギットがつける噛み傷さえ翌朝には失せるため、半ば諦めの域にある。幼き頃、冒険者に憧れながら想像した、戦傷の由来を語るという一幕は永劫に訪れないのだろうと。
「……でも、小職はエーリヒ殿に憧れます」
「ん? 何故かね」
「いえ、傷がないということは、多くの実戦を危なげなく勝ってきたということですよね? その、悪逆の騎士を討った英雄譚が好きで……!」
おっと、こんな所にファンがいたのか。嬉しくなって右手を差し出せば、彼は悦びながらも躊躇いがちに応じてくれた。
「わ、すご、硬い……」
「日がな一日剣を振ればこうもなる。卿も直さ」
力強く握ってやると本当に嬉しそうにしてくれて面映ゆくもある。彼も従軍するであろうから、是非生き延びてそうなってほしいものだ。
ボーベンハウゼン卿が小さく咳払いをすると、彼は慌てて頭を下げて去って行った。
「すまないな、エーリヒ殿。まだ若く好奇心を隠しきれんのだ。我が又甥なのだが……」
「あの年齢であれば相応でしょう。むしろよくできた甥御殿かと。傷を負いながらも萎えていないのは大したものです」
「初代ボーベンハウゼンは五代様……五代目マルスハイム辺境伯の影武者をなさっていてな。右手と右目を失いながらも敵を引きつけて逃げ続け、戦の趨勢を傾けた逸話がある。顔の傷くらいで臆していては祖霊に申し訳が立たぬというもの」
おっと、何やら思ったより凄い血筋の人でござった。影武者というのは何処の文化にもあるが、危険なだけに待遇はいいからな。むしろ、その活躍があったから騎士位を得たのかもしれない。
「なるほど、そうでしたか。では、次の戦で祖霊に恥じぬ武勇を打ち立てられるでしょう」
「そう願うばかりだ」
ボーベンハウゼン卿は一息に黒茶を乾した。素朴、というよりも雑味が些か目立つ黒茶は中庭の蒲公英の根でも焙煎したのだろう。下生えまでほじくり返された光景を見るに、これも精一杯の持て成しであると思われるので、私も味に文句をつけずに有り難く頂戴する。
ややあって卿は居住まいを正し、真っ直ぐに私の目を見て告げる。
「……次の出陣、私と轡を並べたまえ」
「御意に。我が全霊を以て剣を振るいましょう」
「詩人が謡うとおりの奮戦を期待するぞ」
これは釘だな。信用はしてやるが信頼まではせん、適当なこと抜かしてるんだったら首が肩の上に載っていられると思うなよと言う上品な脅しだ。
仕え甲斐がありそうな主人だ。外様にも優しいが気は全く許さず、自身の配下に厳しいものの合理と夢を示す。命をサイコロに賭けて放り投げるような艱苦が雨のように注ぐが、報酬は莫大な前雇用主と比べれても悩ましいほどの御仁である。
「存分にご堪能あれ」
ま、私は埋伏の毒として送り込まれた訳でもなし、期待するとおり誠心誠意戦うとも。誰に恥じるでもなく真面目にやってりゃいいだけの話だ。ここで変に気を遣ったりすると、かえって疑わしくなるからな…………。
【Tips】影武者。毒味役と並んで日常生活で主人の命を守ると共に、戦場においても最も目立つ本陣にて主君の身代わりとなり、時に本陣諸共に囮として敵を誘引する作戦に従事することも相まって、余程忠誠が厚い者でなければ務まらない大役。
真っ当に勤め上げて生き延びた場合重臣心として厚遇される。
城塞の中庭は軍事拠点でもあるため生活設備以外にも修練用の設備が備えられている。剣の稽古に使う仮標的は勿論、弓矢の的となる捲き藁も備えられており、剣友会の一団から離れたマルギットはそこに訪れていた。
ヒトの歩幅で三〇歩あまりの間合いは、彼女からすると“至近”とも言えるものだ。矢をつがえ、素早く引いて放てば短弓は狙った位置、五重の円を描く的の中央に突き立った。
おお、という周囲の歓声を無視して手指の感覚を確かめる。
痛みはなく、皮下を蟻が這う気持ちの悪い感覚も失せてきた。二の矢を構え、再び放つ。
今度は、あぁ、という残念そうな声が響いた。
次に鏃が穿ったのは、一本目の矢の上、中央から一つ上の円であった。
マルギットは観衆の声も届かぬほどの集中を発揮し、次は矢筒から一息に三本の弓を引っこ抜く。
同時、構えつつ左に大きく跳びのき、しゃがんだままの姿勢で一射。次いで左斜めに跳びのいて一射、最後は前に飛び込んで前転した後に一射。
瞬く間の三連射に誰も声を上げられなかった。
驚くべきことに二射目は外したのではなかった。一射ごとに垂直に線を引けば完璧に一本の線で重なるよう五重の円の一つ一つに矢が尽き立っているではないか。
少し遅れて湧き上がる賞賛を聞こえないように流しながら、マルギットは手指を蠢かせて感覚を探る。
幸いにも再生したばかりの柔らかい指に痛みは走らず、水仕事一つ知らなそうな白さが穢されることはなかった。そもそも痛みが走らないよう、怪我しないような射法を練習し続けた末の技量であるものの、やはり不安はあった。
余談であるが、今の動きは一人で敵と戦わねばならぬ時、狩人として身に付けた動きだ。彼女の相方が見れば回避シューターや……と感動したであろうが、普段はエーリヒの背中を守っているためあまり出番がない小技である。
蜘蛛人は瞬間的な筋力の発揮に優れるが、やはり小兵であるため近接戦で短刀を振るっても難しい所がある。手を持たぬ獣であれば背中に張り付いてしまえば終いであるものの、人間相手となればそうもいかぬ。
ならば至近で攻撃を回避して矢を打ち込めばいいのだ。何も弓矢とは遠間からぺちぺちするだけの臆病な武器ではない。熟練の手にあれば、白目と黒目の境さえ判別できる距離で輝く一撃必倒の槍ともなるのだ。
捲き藁から矢を抜き、二度三度と繰り返してみたが、指の皮が破れることはなかった。
だとしても不安は拭えない。咄嗟に反撃する時は常に万全の構えでかかれる訳でもなく、その時は指にかなりの負荷と摩擦が掛かる妙な握りを強いられることもある。
それで皮が破れ、血が溢れ出すのが恐ろしかった。
痛みは狙いをブレさせて、血は滑って握りを妨げる。当座の動きに問題はないが、やはり頑健な肉体が一部であっても失われたことは惜しかった。
「木登りにも暫くは苦労しそうですわね」
矢から弦を外していると、手元に影が落ちた。近づく者があるのだ。
気配で気付いていたため驚くことはない。見上げれば、そこにいたのはあどけなさが抜けきらぬ若い弓手であった。
「あ、あの、これ……」
マルギットには彼の顔に見覚えがあった。ふらふら危なっかしい手付きで弩弓を扱っていたため、戦の間の僅かな小休止で使い方を教えてやったのだ。避難民で成人した男や女性が強い種族は全員が兵士として駆り立てられていたため、彼のような未熟な兵員も多かった。
彼が手にしているのは弓掛であった。鹿の皮で作った弓手用の手袋であり、小国林立時代に東方から渡ってきて以後爆発的に広がった装備。射手の手を保護すると共に弦を保持する手助けをする、正に弓手のために作られた手袋は、弓手が専業軍人として重要な役割を占めていた時代に大変重宝されたものだ。
マルギットも自分に合わせた物を持っていたが、ここ二日間の酷使によってそれらは予備も含めて使い潰された。本体こそ破れずとも、縫い目が酷使に耐えきれなかったのである。
「これは」
「その、手の大きさに合っていればいいんですが。手先の器用な者を集めてみんなでなおしました」
軍事拠点である城塞には当然、兵士に与えるための弓掛が用意されていたが、残念ながらそれはヒト種やヒト種に準ずる大きさの種族に向けて誂えたものである。マルギットも上体はヒト種のそれであるが、到底兵役に就く年齢には見えない大きさであり、当然ながら一般的な企画とは合致しない。
なので余人から弓掛を貰うこともできず、素手で引き続けたのだ。
受け取った弓掛は縫製は素人仕事そのものであるものの、大きさはマルギットの子供のような手に正しくあっていた。元々あった弓掛を分解して形を詰めて縫い直したのだ。
よくよく見れば、彼の向こう側に積まれた木箱に隠れて数人が様子を伺っているではないか。マルギットには全員見覚えがあった。矢筒を運んでくれたり、弩弓の使い方を教えてやったりした面々。ひいては彼女の活躍により死なずにすんだ者達だ。
「ありがとう、丁度良い大きさですわ」
「よかった!」
気に入って貰えるか不安だったのだろう。少年の緊張に固まった顔がほぐれ、木箱に隠れた面々からも喜色を隠しきれぬ小声の歓声が上がる。
愛用の弓掛、完全にマルギットの手に合わせて縫製したものとは幾段も落ちるはずの品質は、それでも不思議と手にしっくりとくる。
綻ぶような笑顔と共に礼を重ねつつ、マルギットは内心で安堵した。
これでまだまだ戦える。不安が一つ潰れ、万全に戦うことができる。
あの割と向こう見ずで“できる”と確信したならば突拍子のない無茶をしでかす幼馴染みの背中を冷やさないで済むと…………。
【Tips】弓掛。小国林立時代、東方交易路もない時代に東西貿易をやっていた気合いの入っている交易商によってもたらされ、旧来の弓手用手袋を上回る利便性から爆発的に広がった。
親指、人差し指と中指の三指、または薬指を含めた四指を覆う手袋であり弓弦を引っ掛けるための淵が刻まれている。作業の繊細さを確保するため、指先を落としたものも出回っている。
4巻上の発売が近づき、オーバーラップ文庫の公式ブログにて口絵が公開され、また立ち読みもできるようになりました。
今回もランサネ様が素晴らしい仕事をしてくださったので、是非一見してきてくださいな。
本編もまたしこたま書き下ろし、ヘンダーソンスケールに至っては完全書き下ろしの2.0です。
何卒、何卒……!!




