その81、爵位を重要なのだ
ようやく更新……。
伯爵の私室。
そこには隠し部屋があって、魔道具類はそこにしまってあるようだ。
他にも別荘などを調べさせたが、本物は隠し部屋の中だけ。
多少の罠や警戒はしてあったようだけども、
「突破するのは簡単でござる」
と、忍者の頼もしい言葉。
わたしは忍者と力士を送り込み、魔道具破壊作戦に出た。
伯爵の留守を狙う?
いや、そうではない。むしろ逆のほうがいいのではと思い――
伯爵が隠し部屋に入ったところを気絶させた。
で、力士の魔法で拘束して動けず、気絶させた状態で。
魔道具を全て処分させた。
中枢の昨日を完全破壊して、巨大なガラクタに変える。
修理もできないように、重要な中枢部を文字通り粉砕させた。
そして。
「無事完了しましたデス」
ワープで帰ってきた忍者と力士を出迎えて作戦は無事終了。
「これで、大丈夫なのかな?」
「どうかな。まあ、あの魔法装置は秘密にしてるとか、人に相談もできんでしょう」
ドラコに対して、わたしは肩をすくめる。
「それで……この後は?」
「んー。わたしの手伝いをしてくれるかな?」
と、わたしはドラコの肩を叩く。
「そりゃいいけど……」
「とにかくお金を稼ごう!」
「え」
こういうわけで。
伯爵の秘密兵器を潰した後、わたしはギルドでクエストを受けまくった。
もちろんまとめてじゃなく、一件ずつクリアしていったわけだが――
巫女姉妹に色々手伝ってもらい、あちらこちらで飛んだり跳ねたり。
それはもう多忙な日々を送ることになったのだった。
この間にも、伯爵の監視は続けていたけど。
幸いなことに、伯爵の力は日に日に衰えていった。
荒稼ぎできる場所がなくなり、尻に火がつきだしたらしい。
わたしはというと、とにかく経験値よりも金優先で動いていた。
召喚戦士は元手なしで使えるので、大変に儲かる。
他の冒険者が手をこまねく難関ダンジョンなんかにも潜った。
どうだったか?
苦戦することもあるけれど、基本は無双です!
ありがとう、召喚戦士たちよ。
で。
「うーん……」
わたしは稼いだ額を確認して、悦に浸ってしまった。
ギルドからは、感謝の贈り物やらが届いたりもする。
わたしの仕事で、向こうもだいぶ稼いだらしい。
ドラゴンとかレアモンスターをバカスカ狩ったからなあ。
わずか半年余りで、
「爵位も買えちゃうよ……?」
と、ドラコに言われるほどのものを稼いでしまった。
日本にいたなら、絶対無理だったろう。
そう、まさに爵位が重要なのだなあ。
次で終わります。




