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その78、鉱脈をどうにかせよ


悪役を追い詰める準備。






 で。その後。


 まずはヘッダだけリンボッド家に帰した。


 ドラコはまだわたしと一緒にいる。


 わたしたちは変装したりしながら、よその街へ行って潜伏。

 情報は忍者に探らせ続けている。


 そして、さらに二日目。


 忍者が報告に戻ってきたわけだが――


 そこで聞かされた話に、わたしはギョッとなってしまう。


「こりゃまた、えらいこったな……」


 忍者の報告によれば、ネアルカ伯爵の別荘地にて……。

 伯爵は、別荘地下に買ってるエルフ奴隷と悪趣味なプレイをしていたらしいが、


「面倒ごとが起きました……」


 そう言ってくる怪しいフードがいた。


「マイア山のゴーレムから連絡が取れなくなっています」


 と、そのフードは言ったという。


「どういうことだ?」


 伯爵は奴隷を蹴り飛ばしながら、フードを睨む。


「今月分のミスリルはどうなる?」


「何もわからない状態です。現在調査を送っていますが……」


「送っていますじゃない! 早急に現状を報告しろ! あそこの発掘にいくらかかったのか、知っているのか!?」


 伯爵はギャンギャン怒鳴り出し、自室に飛んでいった。

 そこでは高度な魔法陣や魔道具類が散乱して、何かの実験室みたいだったという。


「じゃあ、伯爵は何かの魔術を……」


「そ。で、あんたらの領地に不法侵入してミスリルを盗んでたってわけ」


「何てヤツだろ……!」


 ドラコは嫌悪感をあらわにして唇を噛む。


「どっちにしろ、またマイア山に何かするだろうね。念のために護衛も送っておいたけど」


「そっか。ありがと……」


「しかし、まずいなあ」


「……うん。ミスリルのことが他にバレちゃってるわけだし……」


「そのへんはしょうがないけど、問題はどう処理すっかだよ」


「相手は一応貴族だしね、あまり派手なことはできないし……」


「というか、表ざたになれば鉱脈のこともバレるからねえ」


「……どうすれば」


「さて……」


 わたしは考えたが、良いアイデアがあるわけもない。


「いっそ、鉱脈がどこかに行ってくれれば……」


「そしたら、タベルナの果樹園も完全にダメになるよ?」


「……」


「ま、下手な考え休みに似たりか」


 専門家に聞いてみよう――


 というわけで、わたしは力士を召喚した。


「実はこれこれしかじかなんだけどさ」


「なるへそ、なるへそ」


 力士はうなずきながら聞いていたが、


「じゃあ、山のミスリル成分を抜き取って、代わりに豊穣効果のある魔法をかけておくと」


 そのへんが適当デスと、力士はあっさり言った。


「……そんなことが、できるの?」


「ま、多少時間がかかりますデスが」


 できるらしい……。まさにチートやな……。






ラストまで頑張る所存です。



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