その71、王都でのトラブル
ぼちぼちストックがやばくなってきました……。
まあ、そんなわけで。
やかましいタベルナをどうにか抑え込んで。
わたしはムカデや胴体ロボの残骸をアイテムボックスこと魔法空間に回収。
それからトンネルを全部潰して、崩壊させ、王都に戻った。
トンネルの処理は力士の魔力波動でどうにか。
ギルドへは、事情があってクエストは取り消しということに。
「メリジューヌが自分で何とかした」
ということにして、報告。
ギルドでは微妙な顔をされたが、文句も言われなかった。
割に合わんのに、大変で優先順位も低いものだったせいだろう。
わたしは違約金? みたいなものを払い、結局マイナス。
大した額ではないのが幸いだったが。
「まあ、この武器をゲットできただけでも、いいか……」
「これからマイア山は大変だろうなあ」
ドラコはそんなことを言っていた。
荒れた山を再び前の状態にせねばならぬだから、大変であろう。
金もなく、レベルもあまり上がらず――やれやれだぜ。
で、ギルドを出てしばらくブラブラしていると、突然声をかけられた。
「姉上――」
「は?」
「……! ごめん!!」
わたしでは、なかったらしい。
一緒に歩いていたらドラコは、いきなり走り出した。
と、そのドラコの背中に何がぶち当たる。
蛇? いや、鞭か?
当たった瞬間、鞭はドラコを巻き込んで光り、火花を散らした。
「ふぎゃ……!!」
ドラコは猫みたいな声をあげて、ぶっ倒れる。
「おいおいおい……」
わたしはしょうがなくドラコに駆け寄り、抱き起こした。
「触るな!」
その途端に、何故か怒られる。
ドラコに、ではなく。鞭を振るってきた相手に。
相手は、金色の髪をした美人だけどとっつきにくそうな女だった。
「姉に触るな、ゲス女」
「は? あんた、なに?」
いきなり無礼なことをぬかす女に、わたしはカチンとくる。
「ちょっと。あれ、あんたの知り合い?」
「う……」
ドラコに尋ねてもハッキリしなかった。
「どけと言っている!!」
女は神経質そうに怒鳴り、鞭を振ってきた。
わたしは、とっさにそれをつかみ取る。
途端に、ビリビリと手に痺れが走った。
「なんだ、これ……!?」
「ち!」
抵抗するわたしに、相手は苛立たしそうにする。
「そっちがその気なら、こっちもやるぞ。おい!」
「ほざくな!」
……。面倒くさいな。
何だかわからんけど、いきなりケンカすることになってしまった……。
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