その54、ワームの正体?
怪物ワームの意外な正体?
酒が川みたいにあふれ出る。
その上を、わたしはポポバワに乗って滑空した。
「……よいしょっと!!」
気絶しているドラコをポポバワに放り上げてから、わたしは岩にしがみついた。
「ぷっしゅ、ぷっしゅ、ぷっしゅ!!」
力士は遠距離から、突っ張り衝撃波を飛ばし続けている。
「かああああああああああ!!」
だが、ワームは身を見振るわせて、起き上がり、口を開いた。
またも酒!? と、思いきや。
「のわああああ!?」
わたしは思わずのけぞった。
ワームが吐き出したのは、火炎だったのである。
それがアルコールを蒸発させながら、えらい蒸気を噴き上げる。
「むふう!」
力士は火炎もバリヤーで防ぐ。
そこに向かって、ワームは突進していった。
いかん……!
わたしはメイスを手に、ワームの頭部を目がけて飛んだ。
そして、思いっきりメイスをスイング。
バキン……!!
と、確かな手ごたえ。
メイスの一撃は、ワームのでかい角を数本叩き折った。
途端に。
ワームは悲鳴をあげて大地に倒れていく。
やった、ようだ。
わたしは酒でぬるかんだ大地を進みながら、ワームを睨む。
「まだ生きてるデス」
「なに……?」
力士の声に、わたしはメイスを持ち直す。
確かに、ワームは倒れながらも、わずかに蠢いているようだった。
その時だ。
急激に、ワームの体が縮み始める。
まるで塩をかけられたナメクジみたいに。
わたしは思わず、そばに近づいていった。
「え!?」
そこに倒れているものに、わたしは目を疑う。
倒れていたのは蛇龍ではなくって、長い紫の髪をした女。
驚くようなプロポーションと、美貌を持った美女である……。
「一体なにがどうなってんの……?」
「こいつから、さっきのワームと同じ魔力を感じるデス」
「ええ、じゃあ……」
この女がさっきのワーム?
ど、どういうカラクリなんだ……?
「う、ぐううう……」
女はうめきながら、体を起こす。
「おい、お前一体なんだ」
「ま、待て待て。わらわの負けじゃ……。降参じゃ……」
女は両手を上げながら、弱々しく首を振るばかり。
「わらわは、メリジューヌのタベルナ。マイア山におったものじゃ」
「???」
わからん。メリジューヌって、なんやねん……。
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