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その49、剣士のドラコ


新たな女性キャラ登場――





 で。



 隊商は街道を進んでいく。


 旅は、まあまあ快適だった。

 道の割には揺れもそんなにない。スピードも緩めだった。


 というか、馬車よりも少し早い程度か。

 まあ、あんまり速くても危ないか。


 アスファルトの道路じゃあないしな。


 わたしは力士と共に、荷台の前方で景色を見ている。

 他の護衛はあんまり近づいてこなかった。


 別にいいのだが。


 と、わりと近くに一人の女がいるのに気づく。


 金髪でおさげにした、若い女だった。

 着ているのは白い鎧で、剣を肩にかけている。


 見た感じ前衛職らしい。

 見ていると、向こうも気づいたようだ。


「よろしく」


「あ、どうも」


 かわされる曖昧な挨拶。


「えーと、わたしはサモナーで……」


「タンクサモナーのユウ、さんでしょ?」


「別に自分から名乗ったわけじゃないけど」


「あ、失礼」


 女はちょっと驚いた顔で手を口にあてる。


 よく見ると、かなりの美女だった。

 体つきもしなやかで無駄がなく、鍛えられている様子。


「まあ、いつの間にかおかしな呼び名が定着してね」


「有名だよ、あっという間にHRまで上がった有望株だって」


「悪い噂もあるンでしょ?」


「それはまあ、あははは」


 女は言いにくそうだった。


「あ、私は剣士ソードマンのドラコ。一応、Rランク」


「ほほう」


「とまあ。そこまでは良かったんだけど、ちょっとね」


「伸び悩んでいると?」


「なかなか強いモンスターにはね……。うまく勝てなくって」


「ふーん。しかし、地道に力をつけるってのも悪くないと思うけど」


「そうできればいいんだけど……」


 何か、事情があるのだろうか?

 その後も話したが、あまり自分のことは語りたがらなかった。


 やがて街道をどんどん進んでいく。

 しかし、何事も起こらないまま、いくつかの町や村を通過していった。


(このまま無事にいったりして?)


 そう思っていたのだけど――

 走り続けていた魔導車が、急にストップする。


「どうしました?」


 あわてて運転席へと叫ぶわたしを、力士が押さえた。


「どした!?」


 振り向くなり、急に景色がぐらりと揺れた。


「今、アルコールを抜くデス」


 力士が手をかざすと、気分がスッと楽になり、視界が安定。


 だが、見れば他の冒険者たちは倒れていた……。







応援何卒よろしくお願い申し上げます。

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