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その48、魔導車なるものはほぼ大型トラック


新クエストに参加!






 まあ、とりあえず――


 新たな召喚戦士は、力士と呼ぶことに決めた。

 そして、わたしは依頼を受けて、隊商に参加すること。


 ただし。


 出発は、モノニクスの街からではない。

 位置的に、王都との中間に位置するアベリの街。


 酒どころとして有名だそうで、あちこちに酒造所がある。

 まあ、ここもお酒の規制でえらく迷惑しているそうな。


 ポポバワでそこまで移動した後、隊商に参加した。


 他にも冒険者はいたが、


「な、なんだ、ありゃ?」


「変態? プレイ?」


「がたいの良い女だなあ……」


 力士を連れていると、あちこちで色々言われてしまった。

 まあモノニクスでは完全に慣れてしまったけど、これが普通なんだろうな。


「あ、あの? サモナーのユウさんで???」


 隊商の代表は、ギルドの証明書を見せても変な顔をしていた。


「あの、後ろのかたは……」


「これは召喚した戦士です。気にしないでください」


「は、はあ……」


 代表は腑に落ちないという態度だったが、時間も押しているし、証明書もある。

 隊商は、つつがなく出発した。

 荷物のほとんどはお酒だそうである。


 ふーむ。しかし。


「これは最新式の車なんですよ」


 案内された馬車は――いや、馬車じゃないな。


 馬がいない。


 さらには、前方には大きなトラクターのごときものが。


 下には、でっかいタイヤがついている。


 タイヤである。

 触った感触も、ゴムみたいで自動車のタイヤみたいだ。


「この車輪は……つうか、車は???」


「最新式の魔導車ですよ」


 要するに、魔力によって動かすものらしい。


「馬と違って、手入れは楽ですし。無茶もききます。場所も取らない」


 確かに。

 馬ならばうまやとか、色々必要だからな。


「けど、動力は……」


「魔力のこもった魔石を使っています。この型なら王都まで往復可能ですよ」


「そりゃすごい」


 タイヤも悪路に強そうだし。すごいもんだ。


「けど、お高いんでしょ?」


「まあねえ。安い買い物じゃなかったです」


 と、苦笑する代表さん。


「宣伝や実験も兼ねて、本来ならもっと高くなるとか、まあくどかれまして」


 結果、実験運用というわけか。


「長距離を行くのは今回が最初です。まあ、問題は……」


 例のクルラホーンどもか。


「頼みますよ、サモナーさん」


「まあ、何とかやってみます。ともかく、皆さんの安全はどうにか……」


 こういうわけで、出発となったのだった。






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