その37、怪物はタフで執念深い
怪物退治は続いていく。
矢は、怪物の眉間あたりにブスリと刺さった。
しかし、怪物はちょっと首を振っただけでノーダメージ。
「囲め!」
わたしの合図で、怪物の周辺を召喚戦士や村人が囲む。
さらに、ウィンの矢は怪物に飛んでいく。
しかし、どれだけ矢が刺さっても怪物は堪えない。
「と、投石!!」
わたしが叫ぶと、1号や角刈りたち召喚戦士が振りかぶって石をぶん投げた。
ドスン!!
大砲みたいに石が飛び、ペルーダに命中する。
雨あられと石を投げつけられ、怪物は身悶えしていた。
だが、頭やら胴体にいくら喰らっても、怪物はへこたれない。
みんな遠巻きにしているので攻撃はできないようだが。
「……なるほど、確かに頑丈だわ」
ウィンの矢は全部怪物に突き刺さったけど、死なない。
それどころか、興奮している有様だった。
「なんてやつなの……」
とうとう投げる石が尽きたので、戦士たちは全裸で有毒の怪物に突進していく。
殴ったり蹴ったり。
だが、フルボッコにされても、怪物はまだまだ元気だった。
「ちぇすとおおお!!!」
1号が正拳突きを喰らわせるけど、逆に噛みつこうとする。
「くっそ……やばいかな」
てなことを言っている間に、怪物は避難所に迫った。
「まずい! タフトさん、結界を!!」
ウィンがすばやく天窓から中へ叫んだ。
すると、避難所は青く輝く透明な膜につつまれる。
なるほど、これが防御結界か……。
と、角刈りが傷だらけになりながら、ペルーダと奮戦している。
「角刈り! これ使って!」
わたしはメイスを投げてやる。
「ありがたい!」
角刈りはキャッチした瞬間、ぶるんとメイスを振るった。
でかい蛇の頭に、ボコスカ鉄塊が撃ち込まれていく。
いや、凄まじい……。
だけど、それでも怪物は堪えない。
どんどん避難所に迫り、ついには結界に体当たりまで。
昼間さっさと逃げたくせに、なんて執念深い……!
しかし、わたしはあることに気づいた。
ペルーダは頭や胴体にはいくらやられてもひるまない。
だが、下半身への攻撃はひどく嫌がるのだ。
尻尾を振り回して防ごうとする。
こいつは……?
そこで、わたしはあわてて周辺を見回した。
すると、折良く村人が錆びた長槍を持っているのを発見。
「それ、借ります!」
わたしは長槍をもぎ取ると、
「ちょっと邪魔だから、尻尾を抑えといて!!」
わたしの声に、召喚戦士たちはすばやく動いた。
たちまち尻尾や後ろ足に殺到して、押さえつけていく。
わたしは、下半身を狙って全力で槍を突きこんだ……!
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