その36、怪物ペルーダを討伐せよ
エロモンスター討つべし
そして。ペルーダを倒すための会議が開かれたわけだが――
「……結局、囮ということになりますね」
残念そうにタフトが言った。
「貪欲でしつこいというのが、特徴でして。またわたしたちを狙ってくるかと」
「やってきたら、今度こそ退治してやるから!」
ウィンは今から戦闘態勢に入っている感じ。
「私、やだなあ……。あのヌルヌル、すごくスケベたらしいっていうか」
「そりゃねえ?」
わたしも他人事ならエロいですませるとが、自分が体験したいとは思わん。
「でも、囮って、周りに罠でも仕掛けるんですか?」
村人は困った様子だ。
女性や子供は、すっかりおびえている。当然だけど。
「どっかよそに逃げられないの?」
「逃げるって、どこへ逃げるんだよ……」
「だって……!」
「まあまあま……落ちついて」
喧嘩を始める村人を村長がなだめる。
「タフトさん、どうしたもんでしょう?」
「わたしと一緒なら、小規模ながら結界を張って守れます。そうすると狙われる可能性も高くなるのですが……」
「それじゃあ……」
「いや、ここはタフトさんと女子供は一緒にするべきじゃないかな?」
「それ、狙ってくれって言うようなもんじゃ」
ウィンの発言に、わたしは驚く。
「いや、分散して隠れていては、むしろそこを狙われるかもしれん。固まっている分はむしろ守りやすいんじゃないかな?」
「なるほど……」
それも一理あるかもしれない。
「わたしも召喚戦士を大勢出しておけば……何とかなるかも?」
「しかし、こんな村であの怪物を倒せるかな?」
もっとも疑問も出てくると、タフトは、
「わたしも書物で読んだだけですが、あの剛毛がかなりの防御力を持っているとか……。あと毒針にもなっているそうで……」
「そりゃ迂闊に近づけないわ」
召喚戦士はみんな素手で、裸だ。
鋼鉄のような肉体を持っているけど、それは比喩。
……投石でもさせるか。
やがて、そんなこんなで。
ペルーダ撃滅作戦が開始されることとなった。
召喚しまくった戦士たちを物陰に隠し、密かに避難所を守らせる。
その際に村総出で大小の石を集めさせた。
ついでに、頑丈なロープも。
戦闘の際はこいつを投げるわけだ。
村の人も武装させて、周辺に隠れてもらう。
女性の集まった避難所には、中にタフト。屋根にはわたしと姉妹が昇った。
やがて、そろそろ日も暮れようかという頃。
ずしゃり、ずしゃり、と……。
湖のほうから毛むくじゃらの巨体が這い進んできた。
どうやら、囮は成功したようである。
ペルーダは村を悠々と進んで、避難所に近づいてくる。
そして、距離も良しとなったところで――ウィンが矢を放った。
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