表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/82

その33、任務完了なり


ボスとの決戦、決着の回。






「てぇい!!」


 気合と共に、ウィンは一つの首へ集中して矢を撃ちこんでいった。


 ハリネズミのごとくなって、ついにその首はダウン。

 一本はちぎれ、一本は矢だらけ。残る首は二本だ。


「私、することないよお!?」


「じゃあ後で回復して!!」


 後方で愚痴るチェスタに言ってから、わたしはメイスを手に走った。


 付け入りやすいと思ったのか。


 パスハの首がこっちにやってきた。

 だがダメージは大きいのだろう。


 隙が多いドタマに、わたしは全力でメイスを叩きこんだ。

 後の防御も考えずに。


「うりゃあああ!!!」


 すると。


 メイスは完全にパスハの顔面にめり込む。というか、突き刺さった。


 それで、首は絶命して、動かなくなる。

 顔を上げると、1号が残った首を手刀で斬り落としたところだった。


「やった……!?」


「どうやら、仕留めたようだね」


 わたしが言うと、角刈りはパスハの胴体に手を当て、うなずいた。


「じゃあ、回収しちゃいましょうねえ~~~」


 いつもの調子で、パスハの遺体は素材に分解されて魔法空間へ収納。


「お見事です……」


 後ろにいたタフトがわたしの肩を叩いた。


「まあ、召喚戦士のおかげでね……」


「いえ。あなたのパワーが」


「あははは」


「これなら前衛職として、立派にやっていけますよ」


「あんまり痛いのは好きじゃないけど」


 マゾじゃないしね。


「っと、いけない……。皆さん、集まってください」


 タフトは少し声を大きくして言った。


「ボスが倒れたので、ダンジョンが崩れます」


 あわてて集まるわたしたちは、またも透明に球体に包まれた。


「水中のガードはおまかせっすよ!」


 そして。ロン毛を残して、召喚戦士たちは送還していく。


 見ていると、壁や天井がどんどん砂のように崩れ出した。

 いや、粒子状になって消えていく……。


 気が付いた時、わたしたちは水中の中に浮かんでいた。

 水底には無数の宝箱と、溺れているモンスター。


 あわてているらしく、こっちを構う暇はないようだ。


「では、できるだけ急いで戻りましょう」


 そう言いながらも、球の動きはスローモーだ。

 時折、突っ込んでくる水棲モンスターを、ロン毛が撃退していく。


 ようやく、水面を出た時には、ホッとした。

 球は水上を進んで、ゆっくり陸地に到着。


「これで、良かったのかな?」


「ええ。おかげさまで厄介なダンジョンを処理できました。感謝します」


「いやあ」


「でも、湖がえらいことになっちゃったね」


 チェスタが物悲しそうに言った。


 なるほど、あちこちにモンスターの溺死体や宝箱が浮いている。








皆様の応援を切にお願いします。

お昼休みのおともに、ぜひ拙作を!


ご意見ご感想、ブクマやポイント、お待ちしてます!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ