その32、怪物パスハ
ボスモンスター登場。
「しかし、でかい……」
ボスのいる部屋を見て、わたしは感慨深い。
まるでどっかの古城みたいだ。
分厚い壁越しに、鼓動というか呼吸音みたいなものが感じられる……。
「いますね……」
タフトは用心深く言った。
「みんなは後ろへ――」
角刈りが、ムキムキのボディをさらしながら前へ出る。
「一応援護の用意を!」
ウィンの声に気を引き締めながら、わたしたちは扉を開いた。
中は、かなり広い。
そして、その奥に巨大なモノが横になっていた。
「ドラゴン?」
ずんぐりした体のそれに、わたしはつぶやく。
「いや、多頭蛇?」
わたしはメイスを握り締めた。
やがて動き出したのは、四つの首を持つ、ドラゴンみたいな体を持った怪物。
しかし、蛇じゃない。
角を持った、牛だか馬だかわからない顔。
それがギロギロとした目玉でこっちを睨んでいる。
「パスハです」
タフトが言った。
「なにそれ?」
「水棲の凶悪なモンスターです。成長しきったら大ごとでした」
パスハは、カアアアアッと叫び、動き出した。
「ふん!!」
迫る巨体を、角刈りが押しとどめた。
「ぬううううううう……!!!!」
気合を上げながら、角刈りは怪物をどんどん押していく。
怪物はひるみながらも、その首で角刈りを狙った。
「ふんっ! は!!」
それを、1号が蹴りで押し返す。
「どりゃせい!!」
さらにひるんだところへ、角刈りの体当たり。
「グギャ!?」
叫んで、怪物は横倒しになった。
「今!」
そこへ、ウィンが立て続けに矢を放っていった。
矢は残らず隙だらけの胴体に命中して、怪物は怒り狂う。
首を伸ばして、近くにいる角刈りへ噛みつこうとした。
「ぬん!!」
しかし、角刈りは襲ってきた首を逆にキャッチ。
そのまま、ぐいっと引っ張って……。
「おりゃあ!」
見事、首はぶっちぎれてしまった。
そこへ残った首が牙をむけるが、ウィンの矢が突き刺さる。
しかし、敵もさるもの。
矢だらけになっても、パスハは動き回って挑みかかる。
「どりゃせえい!!」
面倒とばかりに、角刈りは胴体へと鉄拳を突きこんだ。
すると、パスハはうめいて血反吐を吐く……。
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