その31、腕力の強い召喚士(サモナー)
11目に突入!
「というか、核……。ボスモンスターが成長するのです」
「ほお」
「むしろ、ダンジョンそのものがボスモンスターの卵というべきでしょう」
「と、すると、成長しきれば……」
「殻を破り、孵化しますね。ダンジョンが崩壊して、ボスが外に」
「……」
「先のグランド・ドラゴンもそうしたことで発生したのでしょう」
「うーーむ。すると、成長しきる前に倒さんと、ですな?」
「はい。グランド・ドラゴンを討伐した召喚士さんなら、いけると」
「あははは……」
「ばっちこいっすよ!」
横で、ロン毛がかっこつけている。
「まあ、頼むわ……」
言いながら、それでも不安なので角刈りと1号も呼び出した。
「……ユニークな召喚獣ですね?」
ちょっと、タフトは首を横に傾けた。
ユニーク、ね。他にも似たような人いるのかね。
「っと、おしゃべりは後!」
ウィンが矢を構えて叫ぶ。
前方に、スライムの群れが出てきたようだ。
「ブラック・スライムだ! 気を付けて!」
薙刀を構え、チェスタも戦闘態勢。
他のスライムと違って、弱点であるコアが見えにくい。
その上、防御、攻撃ともに強いのだった。
「ふんは!」
「おりゃ!」
しかし、1号と角刈りにあっけなく潰されていく。
「こいつはなかなかレアっぽいですねえ?」
素材を回収しながら、1号がちょっと嬉しそう。
「まあ、中級のモンスターだからねえ」
ウィンは肩をすくめる。
「っていうか、あんまり活躍されると私たちの出番ないんだけど?」
「でも、楽だよー」
「それじゃレベルアップできないし、意味ないでしょ!」
のんきな妹とそれを注意する姉。
「こちらです」
そして、タフトの案内のまま奥へと進んでいく。
次々にモンスターが現れ、しかし、だんだんと数が少なくなってくる感じ。
ただ、強くはなっているようだ。
オークリーダーとかいうオークを率いるヤツや、レッサー・ドラゴンまで出てくる。
できるだけ召喚戦士任せにせず、自分たち中心で討伐。
「何とかいけるな」
レッサー・ドラゴンを潰したメイスを手に、わたしはひと息。
「っていうか、すごい腕力……」
わたしを見て、チェスタは今さら驚く。
「あははは。力と耐久ばかり上がっちゃって……」
「普通召喚士は後衛なのに……そこも規格外なんだなあ」
ウィンは笑って、わたしの肩を叩く。
「でも、頼もしくっていいよ。私は好きだな」
「そりゃどうも……」
で。わたしたちは宝箱を素通りして、ついに最深部へと到着したのだった。
今日より更新を2つに。
次は18時で。
どうか応援のほど、よろしくお願いいたします!
ご意見ご感想、ブクマにポイント、是非とも!!




