その29、水中用のもっこりパンツ
新戦士登場!?
「湖にモンスターが!?」
巫女姉妹は驚いて、タフトに詰め寄る。
「はい、水棲の他にも色々と」
「溺れないのかね……」
と、わたしが疑問を口にすると――
「当然水棲でないものは、溺死します」
おいおいおい……。
「その死骸を食べて、魚を始め蟹やらザリガニが増えてますね。どんどん」
……。
そ、それは、いいことなのか? いや、良くはないか……?
「ただ、村の人口は少ないので、取り切れないですね。半分以上はモンスターの餌になって、おかげであまり陸には上がってきません」
「……はあ」
「ただ、このまま増えすぎるとパンクするかもしれませんね」
「パンクって……」
姉妹が青い顔になった。
「増えすぎたモンスターが魚を食べ尽くして、陸へ――」
「大変じゃない!」
ウィンが叫んだ。
「はい。大変です」
そう言うタフトの顔はぜんぜんそうは見えなかった。
至極冷静というか、無表情というか。
表情筋がすごく弱い人なのか、クールな性格なのか。
「……それで、わたしにどうしろと」
「遠くからでは、ダンジョンの詳細は調べられません。なので、水中でわたしの護衛を」
「水中って……。どうやって水の中に???」
「あの、素潜りなら多少は……」
及び腰のわたしと、進み出る姉妹。
しかし……。水中って……。
パワーがあったり、潜伏行動が得意なのはいるけどさ……。
水中……。水中……。水中……。水中……。水中……。
ええい、水が得意なやつ、出ろ!!!
そう念じながら、わたしは半分自棄で召喚をした。
すると。
「ちーっす!」
……出た。
中途半端な茶髪にロン毛。褐色というか、日焼けした肌。
軽い感じのまあ、イケメン?
しなやかで、スポーツ選手みたいな肉体をしていた。
当然というか、もっこりパンツ。
「……」
タフトは無言だった。
呆れているのか、困っているのか。
表情からはまったく読み取れない。
「まただよ……」
ウィンはちょっとうんざりした顔で、ため息。
「水中なら、おまかせっすよ!」
ロン毛はニカッと笑い、ガッツポーズ。
「と、とにかく、こいつを護衛にしときましょうや」
わたしはとにかく強引にそうまとめた。
かくして、水中探索が始まったわけである。
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