その22、崩壊した村と凶暴ドラゴン
ついにドラゴン登場。
少し考えたが、ドラゴン討伐は巫女姉妹へ内緒にすることにした。
彼女たちが一緒のほうが心強い。旅の経験者でもあるし。
でも、もしものことがあったら?
わたしの巻き添えで死んだりしたら、非常に申し訳ない。
まだ短い付き合いだけど、友情みたいなのを感じてもいるのだ。
なので。
わたしは用事があるとだけ言い、ドラゴン討伐? に出発した。
一応整備された街道があるので、道に迷うこともない。
思ったよりも早く現場に到着できたんだが……。
「うわあ……」
行ってみると、村がなかった。
村の建物、そのほとんどは半壊もしくは全壊している。
人の姿はない。ゼロだ。
「どうやら、遅かったようですねえ……」
1号が渋い顔をして首を振った。
「……まいったなあ」
どう思っていいのか、それもわからずに困惑した。
生き残りを探すべきか――
ひとまず、わたしは10数人の召喚戦士を呼び出し、警戒させた。
忍者を斥候に出す。
村には近づかないようにしながら、装備のチェックなどを。
「うーん……」
心臓がドキドキいっている。
緊張して、喉が渇く。
まさに相手は怪獣らしい。この場合おびえて逃げるのが現代人っぽいのか?
ただ、それをする理由もない。
……ああ、わたしはやっぱりここに来て変わってしまったんだなあ……。
クラスの、他の連中も同じだろうか。
街で時々見かけるが、話をするほど近づかない。
向こうもわたしを敬遠してる感じだった。
まあ、召喚戦士のせいだろーな。
と。
何か、背中がゾワリとした。一瞬だけど、生臭い臭いがしたような。
来る。というか、来てる?
地響きがした。身を伏せる。
瓦礫をかき分けて、緑色っぽい体色の巨体が見えた。
ドラゴン。
まさにドラゴンという、絵で見たのとそっくりの姿。
地龍だ。
モンスターは鼻をヒクヒクさせ、周辺を嗅ぎまわっている。
……忍者はどうなったんだ?
「下がって、下がって……」
わたしはみんなを下がらせて、さらに召喚の準備をする。
その時だった。
「ガアアアアアアアアアアアアア!」
ドラゴンが空に向かって咆哮した。
そして、こっちに向かってズンズン迫ってくる。
やべえ……。
「俺が出ますねえ! マスターは準備を!!」
言うなり、1号が飛び出した。
大地を蹴り、ドラゴンの横から近づいていって――
基本負けたら終わりなので、主人公は勝つ……!
予定です。
どうか応援お願いします。
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