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その16、レベルが上がったので重いものも持てる


いよいよ冒険も慣れ始めたけれど……?



 そして。



 わたしは巫女姉妹と一緒に冒険を始めたのだった。


 つうても。


 やってることは基本狩りというか害獣駆除。

 基本召喚戦士に無双してもらうだけである。


「でも、これじゃダメだな」


 オークの群れを倒した後、ウィンがダメ出し。


「私たちもそうだけど、ユウもモンスターとの立ち回りを覚えないと」


「そっかあ。全部召喚戦士頼みだと何かの時に危ないよね」


 と、チェスタもうなずく。



 てなわけで。



 わたしも使える装備を準備して、スライムやゴブリン相手にやることとなる。


 武器なんてなあ……と思っていたけど。


 クレリック系の装備品がけっこう使えた。

 小さな盾を構えつつ、鈍器というかメイスで殴るだけのお仕事です。


 不安だったが、わりとこれも簡単にいけた。


「まあ、レベル15なんてスライムは卒業してる頃だもんねえ」


 と、チェスタ。


 スライム、ゴブリンの他にもファットバットというデブコウモリも倒した。

 あと、スケルトンという骸骨も。


 コウモリは動きに癖があるし飛ぶので厄介だが、骸骨は殴ればOK。


「こりゃ、一体どっから出てくるんだろ?」


「死んでそのままになった人間の骨が、死人ガラスにつつかれてなるんだよ」


 ちなみに死人ガラスもモンスター。

 これも一種のアンデットというかカラスのゾンビ?


 死体をつつくと、死体から骨だけがするりと抜けてアンデットとして動き出す。


 というか。


 死体も山や森に転がってたりするんだよなあ……。


 街に入れない犯罪者や、あるいは道に迷った旅人とかモンスターや盗賊に殺された人。

 そういうのがスケルトンになってしまうのだとか。


「だから、スケルトンを見つけたら倒して浄化させてあげないと」


 姉妹は倒した骨にアンチアンデットの魔法をかけてやる。


 すると残骸は灰になって消えてしまうのだ。

 まあ、一種の人助けというか慈善活動にもなるのかなあ。



 で。



 一週間ほどすると、わたしも雑魚相手には何とかなるようになってきた。

 こうなると、また召喚戦士に無双させてお金稼ぎたいねえ……。


 で、オークでもいないかと探索していると。


「……!」


 前を歩いていたウィンが急に立ち止まった。


「何か変だ。気をつけて……!」


「え?」


 言われて、わたしを思わず盾を構える。

 この革製盾もけっこう慣れてきなあ。案外軽くもてるので驚いたが。


 けど、本当ならこれでも結構重いらしい。

 レベルが上がって物理が強化されたせいなのだろう。


「うう……」


 後方にいたチェスタが、いきなり前かがみになった。

 わたしも頭がグラッとした感じになる……。


 風邪か? いやしかし、二人同時に……? ウィンの様子もおかしい……。







何やら波乱の予感――


そんなわけで、ポイント、ご意見・ご感想をどんどんおつください。

待っております!




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