その12、せっかくなので姉妹と一緒にやることにするの巻
ついにパーティー結成の巻
「じゃ、パーティー結成を祝ってかんぱーい!」
チェスタはうっすい酒をあおり、嬉しそうに言った。
「ははは。ひとまず、よろしく」
「本当にいいの……?」
一方でウィンは困った顔でまだ納得してない様子。
「私たちとユウじゃ、全然能力が違うし。お荷物っていうか……」
「いやまあ、こっちは冒険者としては素人だし? 色々知ってる人は助かるんだわ」
「けど……」
「いくら召喚戦士……が強くっても、わたしが素人のままじゃ、危ないっしょ。だからまあ、できるだけ用心しながらやっていきたわけ」
「慎重なんだね。良いことだと思うよ」
そう言って、ウィンは少し微笑んだ。
ちょっと好感度を上げられたかな?
「ほんじゃまあ、決まりってことでいいかな」
「わかった。これ以上何か言うのも野暮だしね」
「じゃ、改めてかんぱーい」
と、チェスタがはしゃいだ声をあげた。
そんでもって。
ここから色々と話をすることになったんだけど。
「私たち姉妹は、元々田舎で神官の家で育ったんだ」
薄い酒を飲みながら、ウィンは話し出す。
「はあ、巫女さんってやつかな」
「ははは。そこまで大したものじゃないけど。小さな神殿で、ほとんど農家だったし」
チェスタは陽気に笑って手を振る。
「私たちは小さい頃から、狩りと畑仕事してたんだよね。だから、モンスター討伐もそんなにしんどくはなかったけど」
「けど、不作の年が続いて、やっていけなくなって……」
「はあ……。で、街に出て来て冒険者を」
「ま、お決まりのコースだけど」
ウィンは少し自嘲気味に言って酒を飲む。
よくある話らしい。
まあ、話からして冒険者なんて害獣駆除の便利屋だもんな。
レベルの低いモンスターは素材も安いらしい。
逆に強いモンスターを狩れれば、一攫千金も夢じゃないわけだが。
で。ジッと見て気づいたのだが。
よく見てみると、姉妹はどことなく品があるなあ。
スタイルもいいし、野暮ったい革装備じゃなくって、ドレスとかならさぞ映えるだろう。
逆にわたしなんか引き立て役みたいになりかねん。
どっちゃでもいいけどさ。
「今夜というか、今後の宿は決まってるの?」
「お二人さんは?」
「私たちはここの上で寝泊まりしてる。二階以上は宿泊所になってるんだ」
「他に比べると少し割高だけど、その分安全だよ。女の冒険者も多いし」
なるほど。
そういえば、店の中もけっこうな割合で女がいるなあ。
人種も何か色々で、白人風からアジア人っぽいのや黒人的なのまで。
アジア人というか元日本人もけっこういるのかもしれん。
てなことを考えていると――
「やめろよな!」
甲高い、悲鳴みたいな声がした。
驚いてそっちを見ると、何やらオッサンが女の子に絡んでいる様子。
次回、新たな波乱が……?
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お暇つぶしのおともにも!




