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その11、疑問に思うこととチェスタのお願い


ふとした疑問? 今後の伏線になるか?





 それにしても……。



 わたしはこれから、どうするかだな。

 できれば日本へ戻りたいけど――


 うん?


 よく考えれば、何でこんなのに適応してるんだろ?

 もっと取り乱して、騒いでもいいのに。


 あのDQNやギャルだって速攻でこの世界に馴染んでいる。

 文化も何も違う、なんちゃってヨーロッパみたいな場所。


 そんなところへいきなり放り出されて、ギャップも何も感じないのか?



 おかしい。



 わたしも、他の連中も、ここを何故か自然にあっさり受け入れてる。

 自分自身だって、ヘタレなのにこの落ち着きぶりよ。


 何もかも、おかしい。


「あのさ……。その召喚って、どんな感じなの?」


「さあ? 国の神官がやるから、一般人にはよくわからないかな」


 ウィンへの質問も思わしくなかった。


「それって、むしろ本人のユウのほうがわかってるんじゃないの?」


 もっともなことをチェスタが言った。


「それが、わたしもいきなり召喚されて、何が何だか……」


「いきなりって……。何か選ばれて、じゃないの?」


「それが……全然わからない……まったく」


 わたしは頼りない気分で首を振った。


「そっかあ。ユウも大変だったんだねえ?」


 チェスタは同情するように言って、肩を叩いてくる。


「まあ、そうだね……」


「でも、勇者候補だから、どんどんレベルが上がって、お金も稼げるよ」


「かもね……」


 あのチートな召喚戦士がいれば安心だろうさ。



 ……。



 よく考えれば、あのどう考えてもおかしい奴らを、わたしは信用している。

 頼り切ってると言ってもいい。


 それは異世界に放り出されて、頼るものがないだけじゃない。


 何かこう……根源的な信頼と安心なのだ。


 これも、織り込み済みなのだろうか???


「あのね? よければでいいけど、お願いがあるの」


「え」


 気づけば、チェスタがこっちを見つめている。

 やっぱり美少女だなあ。羨ましい。


「私たちも冒険者やってるけど、なかなか厳しくって……」


「チェスタ!」


「いいじゃない! せっかくの出会いだし、ダメ元でしょ」


 姉のウィンが咎めるように声をあげたが、チェスタはひるまない。


「……一緒に冒険してくれって、こと?」


「うん。そう!」


 思いつくことを言ってみると、あっさり正解の様子。


「そりゃ、まあ。縁があってのことだし、わたしとしては色々教えてほしいこともあるし? あのもっこり……召喚戦士が嫌じゃなければ」


「あははは。ちょっと恥ずかしいけど、慣れるでしょ」


「まったく……」


 調子の良い妹に、ウィンは呆れたような顔でジョッキをあおる。


 ちなみに、この薄いビールみたいな酒はかなりアルコールが弱い。









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